アルガルバイオとwe+の「SO-Colored」とは
2024年11月27日から12月1日まで、東京の日本橋で開催されるデザインイベント「DESIGNTIDE TOKYO 2024」に、株式会社アルガルバイオとデザインスタジオwe+の共同開発プロジェクト「SO-Colored」が初めてお披露目されます。このプロジェクトは、環境への配慮を通じて藻類の可能性を広げ、オリジナリティのあふれる作品を生み出すことを目的としています。
微細藻類の可能性
約27億年前に地球上に誕生した微細藻類は、酸素を生成し、地球環境を形成する重要な役割を担ってきました。最近の研究では、これらの藻類がCO2の吸収やエネルギー源としての利用、または医薬品や機能性食品の原材料として注目されています。そんな藻類の特性を活かし、新たな価値を創造するのが「SO-Colored」です。
豊かで多様な色彩表現
通常藻類は緑色のイメージが強いですが、実際には様々な環境下で異なる色を持つ種が存在します。「SO-Colored」では、彩り豊かな藻類の粉末を自然由来の樹脂と混ぜることで、オリジナルの素材を開発しました。この素材を使用して作品を制作し、藻類の色素の不均一さを生かした新たな「色」の表現を模索しています。
DESIGNTIDE TOKYO 2024の概要
DESIGNTIDE TOKYOは、プロダクトデザイナーや多様なクリエイターが集まり、新しい形のデザインを発表するイベントです。会場は日本橋三井ホールで、開場時間は11月27日から30日までの10時から20時、そして最終日の12月1日は10時から17時までとなっています。入場は1日券2,000円(学生1,000円)、5日通し券3,000円(学生2,000円)で、中学生以下は無料です。この機会に、新しいデザインの形を体験してみてはいかがでしょうか。
企業の背景
アルガルバイオ
株式会社アルガルバイオは、千葉県柏市に本社を置く研究開発型のベンチャー企業で、藻類の可能性を追求することを使命としています。独自の「藻類ライブラリー」や培養データを持ち、短期間で藻類の商用化を目指しています。多くの企業と連携し、サステナブルな社会の実現に向けた取り組みを進めています。
we+
デザインスタジオwe+は、林登志也氏と安藤北斗氏によって設立され、リサーチと実験を基盤にしたコンテンポラリーなデザインを展開しています。多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まり、自然環境と社会環境に寄与するようなデザインの可能性を探求しています。その活動は国内外で評価され、多数の受賞歴を持つなど注目が集まっています。
結び
「SO-Colored」によって、藻類が持つ美しさや機能性を新たに発見し、多くの人々にその魅力を伝えていくことが期待されます。DESIGNTIDE TOKYO 2024での展示を通じて、藻類という素材がどのようにデザインに生かされるか、ぜひ自分自身の目で確かめてください。これからのさらなる展開にも注目が集まります。