ORIMの挑戦:SDGsと今治タオル
2023-08-18 12:30:02
「唯一無二」へのこだわりが光る!今治タオルメーカーORIMのSDGsへの取り組みと挑戦
「唯一無二」のこだわりが光る!今治タオルメーカーORIMの挑戦
愛媛県今治市に拠点を置くタオルメーカー、株式会社ORIM(以下、ORIM)。1986年の創業以来、高品質な今治タオルの企画・製造・販売を手掛けてきた老舗企業です。近年は、SDGsへの積極的な取り組みや独自のブランド戦略で注目を集めています。
SDGsフェスティバルとギフトショーへの出展
ORIMは、2023年9月に開催された国内最大級のSDGsフェスティバル「GOOD LIFE フェア 2023」に初出展しました。このイベントでは、日本の伝統染色を用いた一点物のストールや、工場で廃棄される裁断くずをリサイクルしたエコ商品などを展示。来場者には、通常糸とリサイクル糸で織られた生地の感触を比較してもらうなど、五感を刺激する展示を行いました。
同時に、毎年恒例となっている「第96回 東京インターナショナル ギフト・ショー 秋 2023」にも出展。秋冬シーズンに向けた、今治タオルブランドの高い技術力を活かした服飾雑貨を展示しました。静電気が起こりにくく肌触りの良い綿製品は、多くの来場者の注目を集めたようです。
環境への配慮と伝統技術の融合
ORIMのSDGsへの取り組みは、単なる企業活動の枠を超えています。製造過程で発生する端切れや残糸を有効活用する「ループラス(L∞PLUS)」システムの導入や、廃棄予定の食品から抽出した染料を用いた糸の使用など、資源の有効活用と環境負荷軽減に積極的に取り組んでいます。廃棄されるブルーベリーや生姜、さらにはセンブリエキス製造過程で出る出涸らしといった食品廃棄物を活用した染色も行っており、フードロス削減にも貢献しています。
また、ORIMは失われつつある日本の伝統文化を現代の生活に取り戻すべく、5年前から伝統的な染色技術を取り入れた商品開発を進めています。伝統と現代の技術を融合させた独自の製品は、ORIMのブランド戦略において重要な要素となっています。
高い技術力と「唯一無二」へのこだわり
ORIMは「唯一無二」にこだわったものづくりで、新たな価値と満足を顧客に提供することをビジョンとして掲げています。創業以来培ってきた「今治タオルブランド」認定商品の企画・製造・販売における高い技術力と実績は、ブランド以外の商品においても、耐久性と丈夫さという点で高い評価を得ています。
2022年にはB2C事業としてオンラインストアを開設し、より多くの顧客にORIMの商品を届ける体制を整えました。約90点ものオリジナル商品を常時販売し、年間48万枚以上の販売実績を誇ります。
今後の展望
ORIMは、今後も「唯一無二」へのこだわりを追求し、SDGsの理念を体現した商品開発を継続していきます。伝統技術の継承と環境への配慮を両立させながら、独自のブランド戦略を展開していくことで、さらなる成長を目指しています。オンラインストアやSNSを通じて、ORIMの製品と取り組みについて、より多くの人に知ってもらう努力を続けています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社オリム
- 住所
- 愛媛県今治市天保山町5丁目3-1
- 電話番号
-
0898-24-1121