国内スタートアップ支援イベント「Tokyo Founder's Day」
2023年6月、株式会社産業革新投資機構(JIC)と米国のTranspose Platform Management, LLCが、国内のスタートアップ支援を目的としたイベント「Tokyo Founder's Day - The Success Formula behind Early Stage Startups」を開催しました。このイベントでは、世界的なスタートアップアクセラレーターであるY Combinator(YC)からGarry Tan CEOがゲストとして参加し、特徴的なプレゼンテーションやパネルディスカッションが行われました。
イベントの参加者は、創業間もないスタートアップから日本で起業を目指す外国人、さらには起業に関心を持つ学生など、約120名。参加者たちは、国内スタートアップエコシステムの発展を目指して、さまざまな知見やネットワーキングの機会を得ました。
イベントのハイライト
知識交流とベストプラクティスの共有
Transposeの共同創業者Alex Bangash氏、YCのTan CEOをはじめとする著名なスタートアップ創業者たちが、YCのアクセラレータープログラムの強みや成功事例について発表しました。具体的には、スタートアップが直面する課題への対応や、投資家とのパートナーシップ構築についても率直な意見が交わされました。参加者は、実際の成功事例から多くのヒントを得ることができました。
Tan CEOとJICの執行役員である秦氏との対談では、YCによるスタートアップ支援の戦略が議論され、特に選考プロセスの重要性が強調されました。この対談を通じて、創業者が自身のビジネスと市場環境を深く理解することが、成功に至る道の一つであると再確認されました。
AIスタートアップへの期待
会話の中で、特に着目されたのは、AI関連のスタートアップに対する期待です。Tan CEOは、日本のスタートアップエコシステムに対する期待を表明し、YCのプログラムへの参加を強く勧めました。「YCはグローバルなスタートアップエコシステムの構築に貢献したい」と語る彼の言葉には、さまざまな国で成功したスタートアップの事例が反映されています。
JICの取り組みと今後の展望
JICは、グローバルなスタートアップ支援に力を入れています。その中で「ゴー・グローバル」というテーマを掲げ、国内VCやスタートアップに対して海外VCとの連携を強化しています。これにより、国内スタートアップがグローバルな舞台に立つためのチャンスを増やしています。
これは単に国内のスタートアップの支援にとどまらず、日本から世界に通用するユニコーンの創出へとつながる取り組みでもあります。国内外のネットワークを広げ、スタートアップの成長を促進することで、我が国の経済活性化も目指しています。
JICは、未来のイノベーションを創造するスタートアップたちが、世界で通用するためのサポートを提供し続けます。そして、その支えとなるイベントが今後も開催されることに期待が寄せられています。