webアクセシビリティ未公開
2026-09-15 11:45:48

Webアクセシビリティ方針調査、企業の60%以上が未公開状態を明らかに

Webアクセシビリティ方針の重要性とその現状



近年、社会生活の基盤がデジタル化し、医療や交通、通信、金融、エネルギーなど、私たちの日常生活に寄与するサービスの多くがWeb上で提供されるようになっています。これに伴い、Webサイトは企業からの情報提供の場だけでなく、私たちが必要とする情報やサービスへのアクセス手段としても重要な役割を果たすようになりました。しかし、この変化の中で、すべての人が必要な情報へ確実にアクセスできる環境が整っているわけではありません。特に重要なのが、Webアクセシビリティの観点です。

トライベック株式会社が実施した「企業のWebアクセシビリティ方針・達成基準調査」によると、140社を対象に実施されたこの調査で、Webアクセシビリティに関する方針を明文化している企業はわずか39.3%でした。つまり、60.7%の企業はその方針を明確に示しておらず、結果として多くの消費者が必要な情報へアクセスしにくい状況が続いていることがわかります。

調査の背景と目的


この調査は、Web資源の利用のしやすさが企業の取り組みに依存するという現実を踏まえて、社会に不可欠な5業種の企業がWebアクセシビリティの方針をどのように明文化しているか、またそれに基づいている具体的な達成基準が何であるのかを明らかにすることを目的としています。調査対象は、医薬品、電気・ガス、陸運、情報・通信、銀行の5業種からなる140社です。

調査結果の概要


方針の明文化


調査結果によれば、140社中55社(39.3%)がWebアクセシビリティ方針を明文化しており、85社(60.7%)は未表記という結果となりました。これらの業種はすべて消費者の日常生活に密接に関連しているにもかかわらず、アクセシビリティへの取り組みが確認できる企業は4割弱にとどまります。この状況では、特にインクルーシブな社会を実現するための取り組みが不足していると言えるでしょう。

達成基準の設定


さらに、明文化している企業の中でも、具体的な外部基準を示しているのは51社(36.4%)に過ぎず、目指す達成レベルを設定している企業は45社(32.1%)でした。具体的な基準として最も多かったのはJIS X 8341-3で、続いてWCAGといった国際的なアクセシビリティ基準が設定されています。これらの基準の明確化は、企業におけるアクセシビリティの整備を進める上で非常に重要です。

情報公開の不足


また、試験結果を公開している企業は24社(17.1%)にとどまり、多くが試験は行っているものの、その結果を透明にすることには消極的です。このため、消費者が実際にどの程度のアクセシビリティが確保されているのかを判断する情報が不足している状況です。

今後の展望


今後は、Webアクセシビリティの環境を整えるために、企業による具体的な取り組みとその状況を明文化することが求められます。アクセシビリティを特別な配慮と捉えるのではなく、誰もが利用できる基礎的なサービスとして位置づけることが、企業の責任であり、人々が安心してデジタルサービスを利用できる環境を整えるための鍵となるでしょう。社会生活のデジタル化が進む現在、企業の透明性と責任ある取り組みが一層重要になっています。

総括


本調査結果からわかるように、社会の重要なインフラとしての役割を担う企業において、Webアクセシビリティ方針の明文化や情報公開の状況は依然として十分とは言えません。消費者が社会生活を送る上で必要な情報にアクセスできる体制を整えるためには、企業の取り組みがより積極的に進められるべきです。これにより、誰もが容易に情報へアクセスできる環境を整え、より良い社会を実現するための一歩を踏み出すことができるでしょう。


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会社情報

会社名
トライベック株式会社
住所
東京都港区赤坂7丁目1番1号青山安田ビル3階
電話番号
03-5414-2020

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