焼酎廃液を利用した持続可能なエネルギー事業が宮崎日南市に誕生

焼酎廃液をエネルギー源に変える挑戦

宮崎県日南市で新たに誕生した「焼酎バイオエナジー宮崎日南工場」。この工場は、焼酎製造の際に排出される廃液を活用して燃料用エタノールを製造するという、環境に配慮した革新的なプロジェクトです。分野を超えた産学連携によって実現したこの事業は、地域の社会問題解決にも大きく寄与することを目的としています。

地域と共に生きる企業のビジョン

株式会社穴吹ハウジングサービスは、「地域に生かされ、生きる」を理念として掲げ、地域社会の持続可能な発展に貢献することを目指しています。焼酎造りが盛んな宮崎県で、焼酎の製造過程で生じる廃液の処理が大きな課題となっていました。大手メーカーがすでに処理設備を導入している一方で、中小企業は処理コストの圧迫に悩まされており、対策が求められていました。

焼酎廃液の価値を見出す産学連携

当社は2014年から宮崎大学と手を組み、焼酎廃液から燃料用エタノールを精製するための実験を進めてきました。そして、2017年には焼酎廃液の再生利用を目的とした実証プラントを大学内に設置し、実稼働を開始。これにより、廃液の有効活用のための基盤が確立されました。

新工場の概要と期待

新たに開設される「焼酎バイオエナジー宮崎日南工場」は、地域内の焼酎廃液を集め、エタノールを製造する流れを構築します。工場の所在地は日南市北郷町で、2021年5月には本格稼働を予定しています。これにより、地域の中小メーカーの廃液処理負担が軽減され、同時にエネルギーの地産地消が促進される見込みです。

環境と未来のためのSDGs達成に向けて

このプロジェクトは、SDGsの目標である「持続可能なエネルギー」と「産業の基盤構築」に貢献します。日南市の地域資源を活用することで、再生可能エネルギーの確保と廃液の回収が行え、エネルギーの持続可能な利用が顕在化します。

今後、当社はこの事業を通じ、さらなる環境保護活動や地域への還元につながる新しいビジネスモデルの構築を目指し、挑戦を続けていくことでしょう。地域社会の発展に寄与する「焼酎バイオエナジー宮崎日南工場」の充実した未来に期待が高まります。