キッザニア模擬選挙:未来の有権者育成の場
2025年7月18日から7月20日まで、東京都江東区の「キッザニア東京」、兵庫県西宮市の「キッザニア甲子園」、福岡県福岡市の「キッザニア福岡」で、子どもたちによる模擬選挙が行われました。この「キッザニア模擬選挙」は、第27回参議院議員通常選挙を見据えたもので、子どもたちが比例代表方式で実際の政党に投票する体験を通じて、政治に対する関心を高める試みです。
リアルな投票体験
「キッザニア模擬選挙」は、実在する政党のポスターや主要な公約、重点政策が掲示された投票所で行われ、子どもたちが比例代表方式での投票を体験します。この模擬選挙では、実際の投票所に並ぶ投票箱や記載台、投票用紙交付機(東京・福岡どうしのみ)の使用が特徴で、用紙は実際の選挙で使われるものにできる限り近い素材を選定されています。強いリアル感を持つこの体験では、投票開始前に投票箱の中に何も入っていないことを確認する「ゼロ票確認」も行われ、参加者の真剣な様子が見受けられました。
こども達の意見を聞く「こども意識調査」
さらに、模擬選挙に合わせて行われた「こども意識調査」では、子どもたちが日常生活で密接に関わると思う政策について意見を寄せました。具体的には、「ロボットやAIが先生になって授業をすること」と「子どものSNS利用を禁止すること」の2つのテーマが取り上げられました。
AIの先生についての賛否
「ロボットやAIが先生になって授業をすること」に対する賛成意見には、「先生が病気のときも授業ができるからいい」や「ロボットの先生なら怖がられない」といった意見が多く見られました。一方、反対意見としては、「人間の先生がいる方が楽しい」とか、「気持ちをわかってくれる人が良い」という声が聞かれ、子どもたちにとって教師の存在が重要であることが伺えます。
SNS利用の賛否
次に「子どものSNS利用を禁止すること」に関しては、賛成意見に「犯罪に巻き込まれるかもしれないから禁止した方がいい」という危惧の声が頻出しましたが、反対意見の中には「ダンスの動画を見るのが好きだから禁止しないでほしい」という現実の慣れ親しんだ利用があることも明らかになりました。
未来の有権者へ向けて
KCJ GROUPは、こうしたリアルな投票体験を通じて、未来の有権者となる子どもたちに「自分たちの代表を選ぶこと」と「意見を表明すること」の重要性を認識してもらうこと、そして選挙や政策について考えるきっかけ作りを目指しています。
「キッザニア」は、「エデュケーション(学び)」と「エンターテインメント(楽しさ)」を融合した『エデュテインメント』をテーマに、3歳から15歳までの子どもたちがさまざまな仕事を体験し、社会について学ぶ施設として広く知られています。これらの取り組みを通して、未来の社会を担う次世代の育成を続けています。