東京大学とIT-Farm、デジタル革命を加速する新たなファンドを設立
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(以下、東大IPC)は、株式会社アイティファーム(以下、IT-Farm)が運営する「ITF Fund 9 L.P. Exempted Limited Partnership」に対して、LP出資を行うと発表しました。この出資により、東大IPCは日本の大学発スタートアップを支援し、新たなイノベーションの創出を目指します。
IT-Farmの取り組み
IT-Farmは1999年に設立されたクロスボーダー・ベンチャーキャピタルで、これまで10ファンドを通じて約150社のディープテック企業に投資を行ってきました。特に、医療や素材、ハードウェアなど、多岐にわたる技術分野においてアーリーステージ企業への出資を行うことで、グローバルなビジネス展開を支援しています。
IT-Farmはまた、スピード感溢れる成長を遂げるスタートアップの国際的なスケーリング支援にも力を入れており、国際スタートアップコンテスト「XTC JAPAN」の開催や、欧州最大のAIコンソーシアムのCyber Valleyの投資家ネットワーク創設にも携わっています。これによって、日本のスタートアップの国際的なプレゼンスを高めることを目指しています。
東大IPCの狙い
一方、東大IPCは、大学発スタートアップのエコシステムを構築することに取り組んでいます。LP出資を通じて、IT-Farmとのタッグを組むことで、ディープテック分野における豊富な技術理解とグローバルな事業開発力を最大限に活用し、日本のスタートアップをさらに成長させることを目指しています。
代表取締役の春日伸弥氏は「このLP出資を契機に、東大IPCとの協業を一層強化し、日本の大学発スタートアップの国際的な資金調達を支援していく」と意気込みを語っています。
ASAファンドによる支援
さらに、ASAファンドは日本の大学発スタートアップ・エコシステムの課題解決に取り組むことで、産学官連携を強化します。特に大学からの技術シーズの掘り起こしとその事業化支援を通じて、グローバルに展開できるスタートアップの育成に力を入れています。これにより、世界に伍するユニコーンスタートアップが育成されることを期待しています。
まとめ
東京大学とIT-Farmの連携は、日本の大学発スタートアップに革新をもたらす一大プロジェクトとなるでしょう。この取り組みを通じて、研究者が持つ技術をビジネスに結び付け、日本の産業全体の競争力を高めることが期待されています。今後、どのようなスタートアップがこの巨大なエコシステムから誕生するのか、注目が集まります。