東京都を拠点に活動している劇団たすいちが、4年ぶりとなる新作長編舞台『レプリカシグナル』を2021年10月6日から10日まで、シアター711で上演します。この作品は、劇団員のみで作り上げたもので、2020年に12名の団員が揃った際の初めての作品です。
舞台の設定は、未来社会。五感でリアルに感じられるVR-SNSが普及した新たなコミュニケーション方法が登場しました。オンラインでのつながりが増えた現代の延長線上にあり、デジタル化が進むことで虚構と現実の境目が曖昧になっている時代を描きます。この作品では、生身の人間が演じる虚構=演劇を通じて、あなたは本物と虚構の間に何を見出すことができるのかを問いかけます。
『レプリカシグナル』のフライヤーは、新劇団員・細田こはるが担当し、国内外で活躍する写真家YOHや、デザイナーの永谷ちゃづけ、池田智哉が参加しました。彼らが創り出す透明感のあるビジュアルは、妖しくも魅力的なVR-SNSの世界を見事に表現しています。
さらに、劇団として初の試みとなる「初めて割」を設け、これまでたすいちを知らなかった人々にも参加しやすくしています。映像配信では、マルチカメラによる多角的な視点で撮影し、2週間の見放題を提供。居ることで感じる体験と、居なくてもつながる体験の2通りの観劇スタイルを提案します。
物語は、現実そっくりのSNS「replica」で繰り広げられ、登場人物たちが各々の役割を演じながら思い出の教室で過ごす様子が描かれます。そこに現れる都市伝説的な「幽霊アカウント」との遭遇を通じて、過去の友人たちが何を知らせようとしているのか、何を求めているのかが徐々に明らかになります。
本物を模った仮想空間の中で、あなたは何を発信し、何を受け取るのかを考えさせられる内容に仕上がっています。ぜひ、この機会に『レプリカシグナル』を観劇し、現実と虚構の狭間に立つ人々の物語を体験してください。
公演概要
- - 公演タイトル: レプリカシグナル
- - 脚本・演出: 目崎剛
- - 出演: 大森さつき、 小太刀賢、 白井肉丸、 鳥谷部城、 中田暁良、 中村桃子、 永渕沙弥、 星澤美緒、 細田こはる
- - 公演期間: 2021年10月6日(水)~10日(日)
- - 会場: シアター711(東京都世田谷区)
タイムテーブル
- - 10月6日(水) 19:00
- - 10月7日(木) 14:00/19:00
- - 10月8日(金) 14:00/19:00
- - 10月9日(土) 14:00/18:00
- - 10月10日(日) 14:00/18:00
この公演は、観劇の新しい形を切り開くための作品です。ぜひ足を運んで、新たな演劇体験をお楽しみください。