山陰合同銀行とエクサウィザーズが結んだ生成AI契約
2023年10月、株式会社エクサウィザーズのグループ会社、Exa Enterprise AIは、山陰合同銀行と顧客紹介に関する契約を締結しました。この契約を通じて、地域の中小企業を対象に、生成AIサービス「exaBase 生成AI」を提供し、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進と業務効率化を支援します。
山陰合同銀行の役割と地域経済への貢献
山陰合同銀行は、島根県松江市に本社を置き、山陰地方を中心に広範なネットワークを持つ金融機関です。100以上の店舗を展開し、地域企業への経営支援やDX推進に積極的に取り組んでいます。特に、IT人材育成やデジタル化の取り組みは顕著で、中小企業庁の「中小企業デジタル化応援隊」事業推進パートナーとして全国初の選定を受けています。
地域に密着した金融機関として、顧客基盤を活用し、企業の経営課題を解決するためのビジネスマッチングやコンサルティングを展開しています。この度の契約締結も、山陰合同銀行の強みを生かした取り組みであり、地域の中小企業の生産性向上に寄与することを目指しています。
生成AIの可能性と導入の背景
山陰地方では、専門人材の不足や労務管理の煩雑さが問題となっており、企業の生産性向上とデジタルシフトが急務とされています。そこで、生成AIの導入は注目されています。その理由は、生成AIが稟議書や提案書の作成、データ整理、FAQ生成など、多岐にわたる業務を支援できるためです。また、投資負担が少なく、中小企業でも導入しやすい点が魅力です。
具体的な取り組み内容
Exa Enterprise AIは、山陰合同銀行を介して、取引企業に対してexaBase 生成AIの導入コンサルティングを提供します。また、導入企業へのサクセスプログラムとして、活用状況のモニタリングやAI人材育成講座、定着支援ワークショップなども実施し、継続的な成果を生み出すサポートを行います。
両社は、すでに広告クリエイティブ校正システムの検証を行っており、これらの経験を基にさらなるDXの取り組みを進めていきます。
exaBase 生成AIの特長
exaBase 生成AIの主な機能として、高いセキュリティやコンプライアンスの対応があります。具体的には、国内リージョンでの利用が可能なGPT-4oやGemini、Claudeを用いた高精度なレスポンスを実現しています。また、企業内の規定や各種資料とのデータ連携機能を有しており、高精度な回答を提供します。加えて、1ユーザーあたりの月額料金が900円という低コストも魅力です。
これからの展望とパートナーシップ
省力化と効率化を図るため、Exa Enterprise AIは引き続き地域に基盤を持つ企業との連携を深めていきます。生成AIの導入を通じて、日本企業の競争力を高め、生産性の向上に大きく貢献することが期待されています。また、新たにセールスパートナーやOEMパートナーを募集し、さらなる展開を目指します。詳しくは彼らの公式サイトをご覧ください。