INTLOOPが2025年7月期第3四半期決算を発表
INTLOOP株式会社は2025年7月期における第3四半期の業績を6月13日に発表しました。今回の決算において、売上高は24,787百万円へと前年同期比26.5%の増加を見せ、営業利益も1,514百万円で前年同期比56.8%の増加を記録しました。この結果、第3四半期の累計としては歴史的な数字となり、特に営業利益は通期業績予想を上回る見込みです。
売上と利益の増加の背景
売上がこれほどまでに増加した理由は、主に2024年9月に導入された中長期経営計画「INTLOOP‟VISION2030”」による施策が影響しています。この計画では、収益性の高い案件の獲得やフリーランス事業の強化が述べられており、特に高収益案件の獲得が進捗したことが好業績に寄与しています。
また、2月に実施された組織変更が営業体制の強化をもたらしました。特に、資本・業務提携を結んだ伊藤忠グループなどの重要顧客に専任の営業部署を設けたことで、顧客からの信頼を得ることに成功し、売上と利益がともに伸びています。これに伴い、ディクスグループも想定通りの業績をあげており、全体の連結業績にも好影響を与えています。
人材採用と組織体制の強化
同社は、年初からハイレイヤー人材の中途採用に力を入れてきており、その結果として新たな人材の採用が進んでいることが報告されています。特に、経営戦略に沿った人材を確保するためのマトリクス組織体制を構築中で、これにより「攻め」のバックオフィス部門を強化しています。このような人事施策は、事業の成長を加速させ、将来的に新卒社員からも利益の貢献が期待されています。
働きやすい環境の整備
2月には新オフィスへの移転が行われ、「LOOP TO LOOP」というコンセプトのもと、社員が働きやすい環境を実現しています。さらに、4月には社内カフェテリア「Cafe INTLOOP」が開設され、従業員のコミュニケーションやモチベーションを向上させる新たな場が設けられています。これにより、社員同士の交流やイベント利用が促進され、企業文化の醸成も図られています。
新規事業領域への取り組み
また、新たにスタートアップ企業とのビジネスマッチングを支援する「INTLOOP Ventures Innovation Community(IVIC)」が4月に設立されました。このコミュニティは、オンラインプラットフォーム「Slack」を利用し、オフラインのイベントも組み合わせることで、人とテクノロジーが融合したイノベーションの創出を目指しています。
業績予想と今後の展望
通期業績予想に対する進捗状況として、第3四半期における売上高は71.7%にとどまっていますが、営業利益に関しては76.9%と好調です。今後も高収益案件の獲得を続けることが求められます。来期は「売上高438億円、営業利益31億円」という計画が立てられており、さらなる収益性の改善が目標とされています。
まとめ
INTLOOPは、これらの施策や結果を通じて、強化された営業体制と人的資本の拡充を受け、持続的な成長を目指しています。同社の戦略が今後もどのように展開され、成長へと繋がっていくのか、注目が集まります。