北海道の雪まつりを彩る音と光の共演『COUGEN』の魅力

音と光の魔法、雪まつりに登場

2025年2月4日から11日まで開催された『2025 さっぽろ雪まつり』では、北海道の冬の風物詩とも言える雪像が、最新の照明技術を駆使して見事に彩られました。その中心となったのが、クリプトン・フューチャー・メディアが開発した音と光を連動させるPCアプリ『COUGEN』です。このシステムは、音楽を止めることなく、観る人々に魅力的な視覚体験を提供するものでした。

『COUGEN』で生まれる新しい表現

『COUGEN』は、音楽と照明をシンクロさせ、ミュージシャンが自分の楽曲に合わせた照明演出を実現するためのツールです。特に、MIDI信号を使用してDMXを制御することで、従来の照明コントロールとは異なる新しい可能性を開きました。DAW（デジタル・オーディオ・ワークステーション）を使う感覚で、音楽制作と同時に照明を操作できるため、アーティストにとっての理想的な創作環境を提供します。

2025年の雪まつりにおいては、2つの特別な雪像ライトアッププログラムが展開されました。

雪ミク Crystal Snow Ver.

北海道を応援するキャラクターとして知られる雪ミクが、出演する『SNOW MIKU 2025』のテーマ曲『クリスタルスノウ』に合わせて見事にライトアップ。雪像の幻想的な美しさを引き立て、訪れた多くの人々を魅了しました。

マイメロディ＆クロミとのコラボレーション

さらに、サンリオのキャラクター「マイメロディ」と「クロミ」をフィーチャーした雪像も登場。このコラボレーションによるライトアップ演出は、初音ミクがカバーした『KAWAII FESTIVAL』にシンクロして行われ、可愛らしさあふれるシーンを生み出しました。音と光のパフォーマンスは、参加者にとって忘れられない思い出となりました。

クリエイターともともに

この壮大なライトアップ演出の背後には、西村サトシさんという音楽家が関わっています。彼は電子楽器ユニット「木箱」のメンバーであり、サウンドエンジニアとしても活動を行っています。西村さんのコメントや実際の演出を見ることができるアフターレポート動画は、クリプトンのYouTubeチャンネルにも公開されています。この動画では、雪ミクのライトアップの背後にある創造的なプロセスや技術のエッセンスを知ることができるでしょう。

一歩先の技術へ

『COUGEN』は、音楽の拍に基づいて照明制御を行うだけでなく、2023年1月には新機能「電飾シンセ」も登場しました。これにより、より自由な音楽制作が可能になり、照明演出の幅が広がりました。アーティストが自分の作品の一部として、さらに革新的な表現を追求できる基盤が整っています。

今後の展望

もしあなたも音と光を利用した新しいアーティスティックな表現に興味を持っているなら、『COUGEN』の公式ウェブサイトをぜひ訪れてみてください。様々なプロジェクトや将来の可能性が広がる中で、クリプトン・フューチャー・メディアは新たな協力者を求めています。これからの活躍にも期待が寄せられる『COUGEN』の進化と共に、音楽とアートの新たな形が生まれることを楽しみにしています。これからの雪まつりであなた自身の目で、その魔法を感じてみるのはいかがでしょうか。

COUGEN公式サイト