アユでつながる岐阜と沖縄の未来への約束
9月14日、岐阜県郡上市の清流長良川あゆパークにて、一般社団法人海と日本プロジェクト岐阜が主催する「岐阜編」が開催されました。このプロジェクトでは、岐阜県と沖縄県が「アユ」を通じて交流し、次世代に美しい海を引き継ぐための活動が行われています。
イベントの概要
今回のイベントでは、岐阜県の小学校6年生19人と沖縄県内の小学5年生・6年生18人が参加しました。岐阜県の子どもたちが沖縄を訪れる「沖縄編」と、沖縄の子どもたちが岐阜を訪れる「岐阜編」が交互に実施され、両県の自然や文化を学ぶ貴重な機会となります。子どもたちは川と海のつながりを学び、貴重な生き物や文化を守るために何ができるかを考えました。
アユのつかみ取りに挑戦
イベントの最初のプログラムでは「アユのつかみ取り」が行われました。参加者の多くは岐阜県の地元の子どもたちで、魚を捕らえることには慣れています。沖縄の子どもたちも海での経験があるため、皆興奮した様子で水に飛び込み、次々とアユを捕獲していきました。捕まえたアユの体を観察し、香りを確かめる姿からは、自然への興味と愛情が感じられました。
生き物への感謝を学ぶ
捕まえたアユは、串を刺して塩焼きにします。講師の後藤克仁先生から「生き物から命をいただくこと」について学び、子どもたちは真剣な表情で魚に向き合いました。この体験を通じて、食への感謝の気持ちが深まり、命の大切さ理解する機会となりました。
森と川と海のつながり
アユが焼き上がるまでの時間を利用して、世界農業遺産「清流長良川の鮎」について学びました。このシステムは鮎が育つ清流を守り、地元の伝統文化や漁法を維持しながら持続可能な暮らしを実現しています。子どもたちは、魚、川、森、そして海のつながりから、命の循環と環境保護の重要性について考えました。
未来への約束
活動の最後に、岐阜県と沖縄県の子どもたちは、互いの体験を発表し合い、次回また訪れ合うことを約束しました。それぞれの子どもたちは、地域の自然や文化を守るための手紙を書き、自分自身の約束を決意しました。
子どもたちの声
参加した岐阜県と沖縄県の子どもたちの感想はさまざまで、アユの味や自然の美しさに感動し、「未来の海を守るために何ができるか」を真剣に考える姿が見受けられました。岐阜の鮎の大切さを知り、さらに交流を深めることを希望する沖縄の子どもたちもいて、この取り組みが次世代に与える影響は大きいと感じました。
このように、岐阜と沖縄の子どもたちが「アユ」を介して学び、交流することで、未来の海を守るための大切な一歩を踏み出しました。彼らの活動が、地域の未来にどのように影響を与えていくのか、これからも注目していきたいと思います。