医療DXシステム「わんコネ」が地域医療をサポート
レバレジーズメディカルケア株式会社による医療福祉施設向け入退院支援システム「わんコネ」は、その機能を拡充し、2024年10月1日より新たなサービスを開始します。特に、地域医療の充実を図る中で、医療機関と介護施設の連携を強化する取り組みが注目されています。
システム導入先の拡大
「わんコネ」は、日々増加する医療・福祉業界のニーズに応えるべく、導入先施設形態を増やしています。これまでの病院や介護老人保健施設、特別養護老人ホームに加え、有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅、グループホーム、訪問看護、訪問診療と、新たに五つの施設が登場します。これは、高齢化社会において医療従事者が不足する中で、業務の効率化を図るための重要な施策です。
新機能「受け入れ提案募集機能」
特に注目すべきは、「受け入れ提案募集機能」の導入です。これにより、転院が必要な患者に対して、受け入れ可能な病院や介護施設が積極的に意思表示を行うことができるようになります。従来のシステムでは、転院元の病院が受け入れ候補を一方的に探す形が主流でしたが、この新機能によって、双方向のやり取りが可能となります。患者の疾患や地域に基づいた条件を事前に登録し、よりスムーズな調整が実現されます。
受け入れ効率の向上
この仕組みの導入により、病院や介護施設は、受け入れ候補の患者に対して能動的に対応できるようになりました。急な転院依頼にも柔軟に対応し、医療連携業務が一層効率的に進められるのです。また、患者の転院先が迅速に決まることで、患者の生活の質(QOL)の向上にも寄与します。受け入れ側としても、自らが受け入れ可能な空床を伝えることで、医療資源の有効活用が進みます。地域全体での病床の適正利用に貢献するのです。
地域医療構想への貢献
厚生労働省では、「地域医療構想」として、各地域における必要な医療リソースの推定と効率的な配分を推進しています。「わんコネ」が提供する機能は、この構想を支える重要な要素となり、地域医療の向上に繋がっています。空き病床の効果的な管理は、持続可能な医療提供の実現に欠かせない要素です。
まとめ
「わんコネ」は、システムの拡充を通じて医療DXの推進と業務効率化に寄与し続けます。これにより、超高齢化社会の中で我々が直面する課題を解決し、安心して医療サービスを受けられる環境の構築に貢献していくことを目指します。