UNVELLが新しいWebアプリ用表計算ツール'ReoGrid for Web'を発表

UNVELLが新たに提供する'ReoGrid for Web'

UNVELL株式会社は、北海道厚真町に本社を置く、イノベーションに取り組む企業です。2023年に彼らは、待望のWebアプリケーション用表計算ライブラリ、'ReoGrid for Web'を発表しました。この新しいツールは、これまでの業務システムや研究開発プロジェクトで成功を収めたReoGridシリーズの特長を活かしつつ、Web環境に特化して再構築されています。

ReoGridは2014年に登場し、その効率性と使いやすさから多くの開発者に支持されてきました。特に、Excelと同じような操作性を持ちながら、高速で軽量な動作が特徴であり、WEBアプリ開発においてもその利点を生かすことができるという点が魅力です。

ReoGrid for Webの特徴

新たに開発された'ReoGrid for Web'は、JavaScriptで実装されたWeb専用表計算ライブラリで、Excel形式のファイルを簡単にWebブラウザ上で扱えるのが大きな特徴です。開発者は、わずか1つのJSライブラリをページに組み込むだけで、Excelファイルを迅速に読み込み、表示・操作が可能になります。この機能は、Webアプリ、モバイルアプリ、さらにはWebベースでのアプリケーションにおいて、既存のExcel帳票を活用できるため、開発効率が大幅に向上します。

初期リリース版では、'View-Only（閲覧専用）モード'が対応しており、ユーザーはWebブラウザ上でExcelファイルをストレスなく閲覧し、スクロールやセル内データの確認が行えます。編集機能については、2026年春に予定しているバージョンアップデートで実装される予定です。

Excel互換性と性能

この新しいツールは、従来のReoGridシリーズから引き継がれたExcelとの高い互換性を持っています。これにより、既存のExcel文書や帳票をそのままWebで活用できるため、特別な手間なくデータを移行できます。また、多様なセル型、例えばテキスト、数値、日付、ドロップダウン、チェックボックスなどをサポートしており、開発者は多様なデータ構成のWeb表計算機能を簡単に組み込むことができます。

さらに、ReoGrid for Webは、余分なプラグインを必要としない軽快な動作を実現しています。Webブラウザ上での読み込み・描画・操作が高速で、大規模データにも対応できるため、ユーザー体験を損なうことがありません。

今後の成長と展望

ReoGridシリーズは、初の.NET版リリース以来、多くの企業や業界に導入されてきました。次のバージョンである'ReoGrid V4'は2025年6月にリリース予定であり、より高速に大規模データを扱える性能が求められています。ReoGrid for Webは、Web技術を基盤にした開発環境や業務システム、クラウドアプリケーションで同様の高性能と互換性を提供できるようになりました。

今後は、段階的に機能を拡充し、ユーザー企業や開発者に対してより充実したWeb表計算ソリューションを展開する計画です。どのような開発者でも、WebアプリケーションやSaaSサービスにExcel互換の表計算ビューを簡単に統合できるようになり、既存のExcel帳票をスムーズにWeb化することができるでしょう。

利用対象者

この'ReoGrid for Web'は、Webアプリケーションを開発している企業や、既にExcel環境を構築している業務システムを持つ企業にとって、非常に有用なツールです。特に大規模なデータのアナリシスやBIツールの開発者にとって、その能力を引き出す強力な助けとなるでしょう。データ分析や帳票作成を行う企業にとって、非常に価値のある新ツールと言えます。