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脳波を活用した新しい観光体験「NEURONAVI」

熱海市で開催されたイベントにて、世界初の脳波を利用した観光ナビゲーションシステム「NEURONAVI」がデビューしました。この新しいナビゲーションシステムは、観光客の潜在的なニーズを把握し、興味のあるスポットを自動的に推奨するという革新的なアプローチを採用しています。

「NEURONAVI」は、ドリルが企画したコンセプトデザインに基づき、慶應大学の満倉准教授、株式会社電通サイエンスジャム、株式会社ソニックジャムと共同で開発されました。このシステムは、簡易脳波計測デバイスとスマートフォン上の専用アプリを連携させ、観光客の感情や体調を解析して最適な観光情報を提供します。観光地に不慣れな旅行者にとっても、言語の壁を越えて有用な情報が得られるため、インバウンド観光の促進にも寄与することが期待されています。

一般参加型イベントの実施

2017年6月24日、熱海商工会議所の協力のもと、NEURONAVIを利用した一般参加型イベントが実施されました。事前に応募した参加者が脳波センサーを装着し、熱海市内の観光スポットを巡る体験を行いました。参加者からは「興味のある場所をしっかりお勧めしてもらえた」といった満足の声が上がり、実際に提示されたスポットを訪れる姿も見られました。

このイベントは、次のような流れで進行しました：
1. 参加者が感性測定デバイスを装着。
2. 選定された観光事業所からの情報をデバイスを通じて観察。
3. 測定された脳波データをもとに、興味の高いスポットを自動的に推奨。
4. 推奨された場所までのルートがスマートフォンで案内される。

参加した事業所も多様で、（有）リアライズ、（有）アカオ商店、（株）釜鶴など地元の商業施設が連携し、観光客に熱海の魅力を伝えていく役割を担っています。

今後の展望

「NEURONAVI」は今後、熱海市内での観光情報をさらに拡充することを目指しています。脳波解析技術の向上により、観光スポットの推奨精度を高め、より多くの訪問者に適切な情報を提供できるよう整備を進めていく予定です。また、アート分野への応用も視野に入れており、美術館や芸術祭といったイベントでの利用を視野に入れながら、個々の興味関心に基づく作品の推奨機能の開発も進めています。

このように、NEURONAVIはただの観光地案内にとどまらず、地域の経済活性化や新たな文化体験を提供する可能性を秘めています。観光の未来を形作る「NEURONAVI」に今後も注目です。

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