ありがとう!日本最後の立山トンネルトロリーバス
富山県と長野県を繋ぐ、世界屈指の山岳観光ルートとして知られる立山黒部アルペンルート。その象徴的な存在である立山トンネルトロリーバスが、2024年11月30日(土)をもって運行を終了します。
1996年の運行開始以来、約1990万人もの人々がこのユニークな乗り物で、立山連峰の雄大な景色を堪能してきました。バスのような見た目でありながら、電車と同様の電気方式で走行するトロリーバスは、まさに立山黒部アルペンルートを象徴する存在でした。
ラストランに向けた取り組み
ラストランを記念し、様々なイベントが企画されました。6月1日からは、ラストランカードの配布やバックヤードツアー、メッセージボードの設置、そして記念グッズの販売などが行われ、多くの観光客で賑わいました。特に、最終便への乗車募集には定員を大きく上回る応募が殺到し、その人気ぶりが伺えます。
公式Xアカウントでは、#ありがとうトロバス のハッシュタグを用いたSNS企画も展開。運転手や駅員たちの想いを綴った投稿が、多くの人々の感動を呼び起こしています。
11月25日~29日には「ラストウィーク・メモリアル撮影会」も開催され、多くの人が最後の思い出作りに訪れました。
WEBきっぷについて
事前に乗車券を購入できるWEBきっぷも販売されました。「トロきっぷ」は11月5日から29日まで利用可能で、お得な運賃が設定されています。また、11月30日限定の「トロバスラストデイきっぷ」も販売されましたが、最終便の乗車は事前応募制で、既に締め切られています。
立山黒部アルペンルートの魅力
立山黒部アルペンルートは、中部山岳国立公園・立山にある、雄大な自然を満喫できる観光ルートです。立山トンネルトロリーバスの他にも、360度の大パノラマを楽しめる立山ロープウェイなど、様々な乗り物を楽しむことができます。手軽に雲上の絶景を味わえることから、多くの観光客に親しまれてきました。
今後の展望
立山トンネルトロリーバスの引退は、一つの時代の終わりを告げる出来事です。しかし、立山黒部アルペンルートの魅力は今後も変わらず、多くの観光客を魅了し続けるでしょう。この路線が築いてきた歴史と、人々の記憶に刻まれた思い出は、これからも大切に受け継がれていくことでしょう。
今回のラストランは、単なる運行終了ではなく、多くの人々の記憶に残る、そして、新たな歴史の始まりとなる出来事となるでしょう。