AI時代のエンジニア像を再考する、ORENDA WORLDの講演

AI時代のエンジニア像を再考する講演

2025年11月11日、ORENDA WORLDが福島工業高等専門学校で講演を行いました。このイベントには4年生の学生約100名が参加し、AI時代に求められるエンジニアの価値やキャリア形成をテーマにした内容が提供されました。近年の生成AIの急速な普及により、ものづくりのプロセスが大きく変わっている中、学生たちは新たな未来の可能性を学ぶ機会となりました。

講演の背景

講演では、AIの進化に伴うエンジニアのあり方について意見が交わされました。「エンジニアにとって何が価値であるのか」、「これからのキャリア形成にはどのような準備が必要か」といった質問が、学生たちの心に響きました。この講演の中心的テーマは、エンジニアとしてのスキルやキャリアの形成について深く掘り下げることでした。

講演内容の概要

エンジニア単価の現実とキャリア形成

ORENDA WORLDの専門家による説明では、これまでのエンジニアの単価がどのように変遷してきたのか、また生成AIの普及がもたらした影響について語られました。

- 人月単価の変遷: 過去から現在にかけての単価の動きが解説され、どのように市場が変わっているかが明らかにされました。
- 成果ベースへの移行: AIエージェントの活用により開発のスピードが劇的に向上していることが強調されました。

AI時代に求められるスキルセット

次に、エンジニアに求められるスキルについて議論されました。プログラミングスキルだけでは差別化が難しくなっている現代において、以下の能力が重要視されるとされました。

- 問題設定力と要件定義力: プロジェクトの初期段階での効果的な問題解決能力が求められています。
- 価値創造力: 新しいアイデアを形にする力が必要不可欠です。

企業が求めるエンジニア像

企業側がエンジニアに期待している点として、スタートアップや中小企業が評価するポイントも詳述されました。副業や研究との両立が求められる現代の柔軟な働き方に関する要件も話題に上がりました。

学生の反応と質疑応答

講演中の質疑応答だけでなく、終わった後も多くの学生が実際に登壇者に質問をし、活発な議論が行われました。このように積極的な参加が見られたことは、学生たちが将来に真剣に向き合わせられた証でもあります。

今後の取り組み

ORENDA WORLDは、エンジニア育成やAIリテラシーの向上に向けた活動を今後も続けていくとのことです。全国の高専や大学と連携し、地域におけるDX人材の育成を進めていくことが期待されます。これからの時代を見据えた教育プログラムが提供されることで、学生たちに新たな可能性が開かれていくでしょう。

ORENDA WORLDのビジョン

株式会社ORENDA WORLDは、「デザインとテクノロジーを用いて、人々に感動と心揺さぶる体験を届ける」というビジョンを掲げています。ゲーム開発における高い技術力を活かし、様々な社会課題に対するソリューションを提供することに注力しています。また、デジタルヒューマンやメタバースコンテンツに音声合成技術を積極的に取り入れていることでも知られています。