エクスペディア・グループが示す2026年の旅行トレンド
エクスペディア・グループが最近発表した2026年の旅行トレンド「Unpack ’26」は、現在の旅行スタイルに影響を与えそうな興味深いテーマです。この調査は、エクスペディアとホテルズドットコムの膨大なオンラインデータをもとに、世界18地域で24,000名の旅行者を対象に実施したものです。以下に、注目の旅行トレンドを紹介していきます。
2026年注目の旅行先
「Unpack ’26」が提案する今年の注目旅行先としては、まだあまり知られていないが、旅行者の関心が急上昇している場所が10か所選ばれています。その中には、アメリカのビッグスカイ(検索増加率92%)、日本の沖縄(71%)、イタリアのサルデーニャ島(63%)、ベトナムのフーコック島(53%)などが含まれています。これらの場所は、観光客の増加を見越して新しい体制が整えられたことが特徴です。
特に6か所は「スマート・トラベル・ヘルスチェック」に認定されており、地域への負担を抑えた持続可能な観光の実現を目指しています。これは、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)の原則に基づいています。
スポーツ観戦の旅が注目
2026年には、国際的なスポーツイベントが多く開催される一方で、地域ならではのスポーツを観戦する旅行が注目を集めています。調査によると57%の旅行者が「旅行中にその地域のスポーツを観戦したい」と回答。特にZ世代やミレニアル世代では、68%が地域のスポーツ文化に触れる機会を求めています。
日本の旅行者は、観戦を通じてその地域の文化や伝統を理解したいというニーズが高く、「その地域の伝統や文化を学びたい」との回答が55%に達しています。
リノベ宿ステイの人気
旅行者の中には、歴史的建物をリノベーションしたユニークな宿泊体験を求める声も高まっており、快適さだけでなく、その建物が持つ歴史や文化に触れることができる「リノベ宿ステイ」が急増しています。この流れは、宿泊施設の選び方にも変化をもたらしています。例えば、かつて学校や刑務所として利用されていた建物がリノベされて宿泊施設になっていることが評価されています。
ホテルホッピング
さらに、「ホテルホッピング」と呼ばれる新しい形の宿泊スタイルが注目されています。これは一つの旅行先で複数のホテルに宿泊することで、より多様な体験を追求するというものです。それに対する旅行者の関心が非常に高まっており、日本人は特に56%が「旅に変化とワクワク感を加えるためにホテルホッピングをする」と回答しています。これにより、旅の魅力が一層引き立つでしょう。
ロケ地巡り旅行の流行
最後に、映画やテレビ番組が旅行先選びに影響を与える「ロケ地巡り旅2026」も、3年連続で注目されるトレンドとして注目されています。特にZ世代とミレニアル世代60%以上が、このスタイルに興味を示しています。日本人では、テレビ番組が旅行先選びにおいて最大の影響を与えていることが分かっています。
まとめ
今回の「Unpack ’26」と題した調査結果は、今後の旅行スタイルに新しい視点を提供するものであり、旅行者が求める体験を明らかにしました。持続可能性や地域文化への理解を重視する新たな旅行スタイルは、今後の旅行トレンドを形成していくことでしょう。