ルノー・ジャポンのDX
2021-10-08 10:00:10
ルノー・ジャポンとSaaS『Nigoori』で進化する自動車販売のDXとは
ルノー・ジャポンと『Nigoori』の業務提携
自動車業界においてデジタルトランスフォーメーション(DX)が進む中、ルノー・ジャポンが新たな一歩を踏み出しました。2000年から20年以上にわたり、ルノー車の輸入販売を行ってきた同社は、データ活用や販売・在庫管理の効率化を目指して、SaaS型のビジネスアプリケーション『Nigoori』の開発を進めるcommon株式会社と業務提携を結びました。
業務提携の背景
ルノー・ジャポンは、2012年に現経営体制に移行して以降、販売台数の増加を刈り取ってきました。しかし、膨大なデータをいかに効率的に運用するかという課題が常に存在していました。そこで,彼らはDXを実現することにより、業務負担を軽減し、販売機会を逃すことなく、販売在庫の適正化を図ろうとしています。
この業務提携において、ルノー・ジャポンはcommonに対して、自社の業務や経営上の課題を共有しました。common側では、これらの課題を解決する機能を『Nigoori』の開発に盛り込む予定で、システム提供に留まらず、既存業務の改善提案にも取り組んでいく方針です。『Nigoori』の開発が完了すれば、国内外の自動車販売会社に対してサービスを提供することになります。
『Nigoori』の機能と特長
『Nigoori』は、自動車販売会社向けに荷繰り表を改良したSaaS型のビジネスアプリケーションです。ユーザーインターフェースは、作業者と管理者の負担を軽減するように設計されており、経営を支えるための分析機能も搭載されています。これまで、ほとんどの自動車販売会社がエクセルを用いて荷繰り表を作成し、車両の販売や在庫管理を行ってきました。しかし、エクセルで持ちきれないほどのデータ量があるため、作業負担が増え、必要な分析すら行えない現状がありました。
また、荷繰り表は車両のステータス情報に基づいて作成されるべきものですが、エクセル操作の特性上、ステータス情報が反映されないことから、実績値との不一致や重複記入、膨大な転記作業が発生していました。『Nigoori』はこうした課題を真っ向から解決するためのツールとして期待されています。
ルノー・ジャポンとcommonの会社概要
ルノー・ジャポンは、神奈川県横浜市を拠点に1999年に設立された企業で、輸入したルノー車や関連部品の卸売を中心に事業を展開しています。代表取締役社長には大極司氏が就任しています。
一方のcommon株式会社は、東京都渋谷区に位置し、2019年に設立。インターネットサービスの開発・運営を主な業務とし、代表取締役には石川毅志氏が任命されています。
このように、ルノー・ジャポンとcommonの提携は、双方にとって新たな挑戦と成長の機会を提供するものです。
今後、どのように『Nigoori』が自動車販売の現場で実際に活用されていくのか、注目が集まります。
会社情報
- 会社名
-
common株式会社
- 住所
- 神奈川県川崎市中原区小杉町1-521-3
- 電話番号
-
03-4233-0781