「エリートツリー」苗木の里親プロジェクト
三井不動産レジデンシャル株式会社と日本製紙株式会社は、株式会社三井住友銀行の支援を受け、今春、新しい植林の形を提案する「エリートツリー」苗木の里親プロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトは、「都会に住む人々が自宅で気軽に植林活動に参加できる」という新しい試みです。
森林大国・日本の現状
日本は国土のおよそ70%を森林が占めていますが、その4割は人々が植林した人工林です。これらの人工林は、木を植え、育て、収穫するサイクルが必要ですが、実際には伐採後の再植林が遅れており、問題が顕在化しています。
エリートツリーの特徴
本プロジェクトで使用される「エリートツリー」は、従来の木種と比べ花粉が少なく、成長も早い特徴を持つ苗木です。この苗木はマンションの入居者が自宅で約1年間育て、成長後は日本製紙の社有林へと植林されることになります。こうした活動は、木育や環境意識の醸成にもつながります。
参加者への特典とワークショップ
参加者には、日本製紙の環境に優しい紙製品が特典として提供されます。また、2025年5月24日にはワークショップが開催され、俳優の伊藤淳史さんをゲストに迎え、エリートツリーの成長をテーマにしたオリジナルポット作りを行います。これにより、参加者はエリートツリーの未来を想像しながら、コミュニティの一部となることができます。
プロジェクトの意義
この「エリートツリー」里親プロジェクトは、自宅で簡単に植林活動ができる環境整備を目的としており、参加者が日常生活の中で環境保護に貢献することを促進しています。さらに、三井不動産レジデンシャルは、「くらしのサス活」アプリを通じて、参加者にインセンティブを提供し、持続可能なライフスタイルをサポートします。
今後の展開
プロジェクトの初年度を経た後、参加者の意見をもとに育苗環境や告知方法の改善を進め、取り組みをより広げていく予定です。都市生活者が森林再生に参加することで、次世代へ豊かな環境を引き継ぐことが期待されています。
まとめ
「エリートツリー」苗木の里親プロジェクトは、都市部に住む誰もが気軽に参加できる植林活動です。この革新的な試みは、環境保護と持続可能な社会の構築に貢献する一歩であり、多くの人々が自らの手で未来の森を育てる機会を提供しています。今後の展開に注目が集まります。