宇宙実験の未来を切り開く！ロート製薬とSpace BDの新プロジェクト

宇宙における再生医療革新の一歩

昨今、宇宙ビジネスが注目される中、ロート製薬株式会社（以下、ロート）とSpace BD株式会社（以下、Space BD）が共同プロジェクトを始動しました。本プロジェクトは、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）が推進する令和6年度宇宙戦略基金事業のもとで、再生医療の最前線を宇宙空間に持ち込むことを目的としています。

ロートのビジョン

ロートは、2030年までの経営ビジョン「Connect for Well-being」を掲げ、医療や健康に関連する事業拡大に取り組んでいます。このビジョンのもと、宇宙実験という新たな市場への参入を模索しています。

Space BDとのタッグ

Space BDは宇宙ビジネスを推進するための「宇宙商社」として、宇宙への輸送手段の提供や国際宇宙ステーション（ISS）の利活用をサポートしています。彼らにとって再生医療も重要なテーマであり、今回のプロジェクトがその実現を目指します。

取り組みの背景

再生医療は、細胞や組織の再生を目指す医療分野ですが、宇宙における実験は地上とは異なる環境の中で新たな発見をもたらす可能性があります。特に、微小重力環境は細胞の挙動や発生過程に影響を与えることが知られており、これを活かした宇宙実験が期待されています。

ロートが藤田医科大学東京先端医療研究センターと連携し、長年の細胞培養技術と生物学の知見を基に、新しい細胞実験システムの開発に挑戦します。これは、より効率的かつ経済的な宇宙実験の機会提供を目指した取り組みです。