J.D. パワーの2024年携帯電話サービス顧客満足度調査が発表
株式会社J.D. パワー ジャパンが2024年の携帯電話サービスに関する顧客満足度調査の結果を発表しました。同調査は、携帯電話業界における消費者の評価を測定するためのもので、今年は特にMVNO(仮想移動体通信事業者)部門が初めて最も高い総合満足度を獲得したことが注目されています。
業界全体の満足度向上
2024年の調査によると、携帯電話業界全体の顧客満足度スコアは625ポイントで、前年から6ポイントの改善が見られました。特に、大手キャリアとバリューキャリアが年々評価を向上させており、具体的には、「通信品質」や「各種費用」、「手続き・サポート対応」が高く評価されています。
MVNO部門の躍進
驚くべきことに、MVNO部門は前年に比べて満足度が10ポイント上昇し、715ポイントを記録しました。これは、料金プランの値下げや新規事業者の高評価などが寄与した結果とされます。これにより、MVNOはこの調査において初めてトップ評価を獲得したのです。
物価上昇の中で料金満足度が向上
近年、物価の上昇に伴い料金に対する顧客の目は厳しくなる中でも、業界全体の「各種費用」を扱うスコアが573ポイントから620ポイントに向上しました。特にMVNO部門、並びに大手キャリアでも「各種費用」の評価が年ごとに向上を続けています。
J.D. パワー調査結果の詳細
大手キャリア部門(対象3ブランド)
1位:
docomo(605ポイント)
4年連続で第1位。
2位:
au(598ポイント)
3位:
SoftBank(597ポイント)
バリューキャリア部門(対象3ブランド)
1位:
Y!mobile(651ポイント)
2位:
UQ mobile(644ポイント)
3位:
楽天モバイル(635ポイント)
MVNO部門(対象6ブランド)
1位:
日本通信SIM(715ポイント)
2位:
イオンモバイル(668ポイント)
3位:
IIJmio(664ポイント)
オンライン専用ブランド/プラン部門(対象3ブランド)
1位:
povo(680ポイント)
2位:
LINEMO(679ポイント)
3位:
ahamo(639ポイント)
調査の概要
この調査は、年に一度、スマートフォンユーザーを対象に実施され、利用状況や満足度を把握するために行われます。今年の調査は2024年7月下旬から8月上旬まで実施され、インターネットを通じての回答が集められました。
顧客が感じた満足度に最も影響を与えたファクターは、通信品質が29%、各種費用が27%、サービスメニューが21%とされ、顧客満足度の向上に寄与しています。顧客の声に耳を傾けるこのような調査は、携帯電話市場の進歩に必要不可欠です。
まとめ
J.D. パワーの2024年携帯電話サービス顧客満足度調査は、無数の選択肢の中からどのサービスを選ぶべきかを考える上で、重要な指標となるでしょう。特に、MVNO部門は今後もその満足度を維持できるのか、注目が集まります。