隠岐島前3町村が推進する地域情報化とDX
2023年3月25日、隠岐島前に位置する海士町、西ノ島町、知夫村の3町村は、東京都に本社を置くワークログ株式会社との間で地域情報化及びデジタル・トランスフォーメーション(DX)推進に関する連携協定を締結しました。この協定は、住民生活の向上、地域経済の活性化、そして行政サービスの効率化を目指しています。
協定締結の背景
隠岐島前の3町村は、近年、人手不足による職員の業務負荷が深刻な問題となっています。特に行政業務のデジタル化が進まなかったため、業務効率が悪化し、地域の発展にも影響を及ぼしています。この現状を打開するために、海士町ではワークログの社員が地域活性化起業人として派遣され、ノーコードツール「kintone」を利用した業務の効率化を図ってきました。この成功を基に、西ノ島町や知夫村でも同様の取り組みを始めることになったのです。
協定の概要
連携協定の目的は、地域の情報化やDX推進を通じて、行政サービスの改善と地域社会の持続可能な発展に貢献することです。具体的には以下の内容が盛り込まれています。
- - 情報通信技術やデジタル技術を活用した地域づくり
- - 行政サービスのデジタル化と効率化の推進
- - 地域住民のデジタルリテラシー向上の施策
- - 地域資源を生かした新規ビジネスや社会活動の創出
- - 各町村間でのDXに関する情報の共有
- - 外部専門機関との協力による取り組み
さらに、具体的な行動としては、kintoneを使った業務フローの見直しや、デジタルツールを扱える人材の育成が挙げられます。また、月に一度の情報交換会議を通じて、進捗や課題の共有を行い、協業を進めていくことになります。
地域の未来を見据えて
この協定は、隠岐島前地域の持続可能な発展を目指す重要なステップと言えるでしょう。デジタル技術の導入が進むことで、地域の魅力を最大限発揮し、住民の生活の質を向上させるだけでなく、新たなビジネスの創出や、地域経済全体の活性化にも寄与することが期待されています。
海士町は「自立・挑戦・交流 × 継承・団結」を理念に、また「ないものはない」という価値観で地域づくりを進めています。今後も、地域の歴史や文化を大切にしながら、住民同士の絆を深め、共に支え合う社会を目指していくことでしょう。情報化による効率化は、その実現に向けた重要な鍵となるはずです。
詳細情報
この取り組みが、隠岐島前地域における新たな発展の礎となることを心から願います。