医療アクセス改善プロジェクト
2023-08-22 10:00:03
ASHAとカトマンズ大学が手を組み医療アクセス改善へ向けた新プロジェクト始動
ASHAとカトマンズ大学の共同プロジェクトが持つ意義
2023年1月15日、東京都内で特定非営利活動法人ASHAがカトマンズ大学との間で新たな共同プロジェクトに関する覚書を締結しました。このプロジェクトは、ネパールの僻地であるLikhu Tamakoshi地域の医療アクセス改善を目指しています。
Likhu Tamakoshi村の現状
Likhu Tamakoshiはカトマンズから約230km離れたRamechhap郡に位置し、人口約30,000人が暮らす農村地域です。この村は、広さ124.51km²(東京23区の約1/5)という広大な面積を持ちながら、多くが山間部であり、交通インフラは未整備な状態です。そこでの医療機関は7つ存在しますが、生活習慣病や妊婦ケアに関する保健サービスには利用格差があり、地域住民の健康状態が懸念されています。
プロジェクトの目的と内容
このプロジェクトは、主に「デジタルプライマリ・ヘルスケア」と「健康教育」の2つの側面から地域住民の医療環境を改善することを目指しています。 1つ目のデジタルプライマリ・ヘルスケアでは、地域住民から雇用されたコミュニティヘルスワーカーが定期的に妊婦や乳児、慢性疾患患者を訪問し、健康状態を把握したり、リスクの高い患者に対する教育を行います。この際に、健康情報を管理するアプリ「ASHAConnect」を利用し、訪問時には事前に準備した教育コンテンツを使って、効果的な健康指導を行います。
2つ目は健康教育の実施です。主に中学校の学生を対象に、応急処置など日常生活で実践できる健康教育を行います。これにより、地域の若者たちが自身や周囲の健康管理に役立つ知識を身につけることが期待されています。カトマンズ大学の協力も得て、専門的な知見をもとに一緒にプロジェクトを推進していきます。
ASHAの役割
ASHAは、基本的な健康権をすべての人々に保障することを目的とし、地域医療の質を向上させるための様々な活動を通じて、コミュニティとテクノロジーを結びつける新たな医療システムの構築に取り組んでいます。具体的には、カルテの電子化、保健スタッフの雇用、日常的な家庭訪問による健康指導などを行っています。また、ASHAConnectを通じて、地域住民が持つ健康に関する情報を集約し、より効率的な医療サービスを提供することを目指しています。
未来に向けての期待
この新プロジェクトは、ネパールの医療環境に新たな風をもたらし、生活習慣病を含む多様な健康問題に対する解決策となることが期待されています。ASHAは、地域住民と手を携え、健康で持続可能な未来を築くために活動を続けていきます。
寄付を通じて、ASHAの活動を支援することが可能です。特に、日本の寄付者は寄附金控除を受けることができるため、支援の輪が広がることが期待されています。寄付は公式サイトから行えますので、ぜひご覧ください。
会社情報
- 会社名
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特定非営利活動法人ASHA
- 住所
- 東京都港区浜松町2丁目2番15号 浜松町ダイヤビル2F
- 電話番号
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