セイノー情報サービスの新たな一歩
岐阜県大垣市に本拠を構える株式会社セイノー情報サービスは、国内物流のデジタル化に向けて重大な進展を遂げました。ブリスコラが提供する「BAMs Series」を導入し、輸配送業務の管理システムを刷新しました。この新システムは、APIを活用し、ドライバー端末とのさまざまな業務アプリケーションを連携させ、効率的な配送を実現することを目的としています。
物流業界の抱える課題
近年、物流業界は多くの課題に直面しています。労働時間削減を目指す法律が施行される中で、労働力不足が深刻化しています。一方で、EC市場の成長とそれに伴う配送物量の急増、燃料費の高騰など、業界全体に多くのストレスがかかっています。この状況を打破するためには、物流のデジタル化が急務とされています。
新型ドライバー端末の導入
今回のシステム刷新では、効率的な運用が図れるよう新型ハンディターミナルを約2万台導入する計画が進んでいます。この端末はドライバー業務をよりスムーズに行えるよう設計されており、API連携によって様々なデータのやり取りを容易にします。これは「物流DX」の一環として位置付けられており、セイノー情報サービスが目指すスマート物流サービスの実現に寄与します。
「BAMs Series」採用の理由
セイノー情報サービスがネットワーク効率を向上させるために採用した「BAMs Series」は、API数の増加にも対応可能な柔軟性を持っています。このシリーズはオープンソースソフトウェア(OSS)を基盤にしており、コスト面でも非常に競争力があります。また、ブリスコラが提供するAPI管理ソリューションは、多くの業界で実績を持つため、信頼性が高いと評価されています。
API活用による運用の最適化
新システムでは、APIの導入によって各業務アプリケーションを連携させることができ、リアルタイムなデータのモニタリングが可能となります。これにより、物流プロセス全体の効率化を図り、運用管理の精度を高めることが期待されます。さらに、APIモニタリング機能を活用することで、問題の早期発見や運用上の改善が進むと見込まれています。
今後の展望
セイノー情報サービスは、今回のAPIを活用したシステムを基盤に、社内外のサービス拡張を計画しています。自社の業務アプリケーションだけでなく、顧客サービスの向上にも役立てる方向で進めていく考えです。物流業界の革新に向け、さらなるデジタル化を進めることで、より良いサービス提供を目指しています。
結論
物流は生活基盤の一部です。それゆえに、快適で効率的な物流サービスを持続的に提供することがセイノー情報サービスの使命となっています。この新たな取り組みが、業界全体のデジタル化を促し、未来型物流の実現に寄与することを期待しています。