銀座・和光での田村能里子素描展
今年の秋、銀座の和光で特別なアートイベントが開催されます。その名も「田村能里子素描展 ー凛とつややかにー」。期間は9月26日から10月6日までの約二週間にわたり、セイコーハウスホールにて開かれます。この展覧会では、田村能里子氏の洗練された女性像が織りなす世界を鑑賞できます。2009年以来、15年ぶりの個展となる本展では、女性の美しさと力強さを表現した作品が多数展示されますが、特に注目すべきは「四季のミューズ」と題された4つの壁画です。
田村氏は、1966年に武蔵野美術大学を卒業の後、1970年代にインドに渡ったことが制作の出発点だと語ります。彼女の目を引いたのは、異国の地で出会った女性たちの姿。彼女はその美と生命感に惹かれ、様々な国を旅しながら、描き続けてきました。
展示作品について
本展の中心となる「四季のミューズ」では、自然の美しさと共に女性の姿が描かれ、四季折々の変化を表現しています。これらの壁画は、田村氏が求める「姿」の追求というテーマのもと、一つ一つ丁寧に仕上げられています。また、40点以上の素描作品が公開され、その一つ一つに宿る感情や物語を感じ取ることができます。観覧者は、作品に込められた凛とした美しさや艶やかさをじっくりと味わえることでしょう。
田村能里子の略歴
田村氏は1944年に愛知県一宮市で生まれ、卒業後すぐに数々の賞を受賞し、国内外で活躍してきました。1970年代にインドに滞在した際には、その地の女性たちからインスピレーションを受け、彼女の作品スタイルが確立されていきました。彼女は以後、タイやシルクロードなどの場所でも作品を発表し続けています。
たとえば、1983年には現代の裸婦展で大賞を受賞し、1989年には中国西安での壁画にも取り組みました。近年では、アートフェアや個展を通じて、その作品が国内外で注目され、多くのファンを魅了しています。この素描展も、田村氏が生み出す独特な女性美を体感する貴重な機会です。
開催情報
展覧会の詳細として、会場は東京都中央区銀座4-5-11に位置するセイコーハウスホールで、入場は無料です。営業時間は午前11時から午後7時までで、最終日は午後5時までです。なお、会期中は連日開館しており、事前の予約や届け出は必要ありません。彼女の魅力的な作品に触れるチャンスをお見逃しなく。興味のある方はぜひ、足を運んでみてください。
芸術と美の融合を感じられる「田村能里子素描展」へ、皆さんのお越しをお待ちしております。