PL-R5:次世代産業用ラズベリーパイの登場
2025年6月3日、PiLink株式会社が新しい産業用ラズベリーパイ「PL-R5」を発表しました。このモデルは最新のRaspberry Pi Compute Module 5(CM5)を搭載し、特に産業現場での使用を考慮した設計がなされています。PL-R5は、安定性、信頼性、拡張性を兼ね揃え、様々な用途に対応できるように作られています。
高速化した処理性能
PL-R5は、先代のPL-R4(CM4搭載)を凌ぐ処理速度を誇ります。内部にはBroadcom BCM2712、Quad core-A76プロセッサが組み込まれており、動作周波数は2.4GHz。これにより、高速なデータ処理が求められるアプリケーションでも余裕をもたらします。加えて、eMMC 64GBのストレージと8GBのRAMが標準で搭載されており、さまざまなデータ処理に適しています。
過酷な環境でも安心
産業用機器として特に注目されるのが、その耐久性です。PL-R5は、優れた耐振動、耐衝撃性能、耐ノイズ性能を実現しており、約-20度から60度という広範な動作温度範囲を持っています。このため、厳しい環境での使用にも耐えることが可能です。
改善されたインターフェース
新たにUSB3.0ポートとシングルペアイーサネット(SPE)ポートが搭載され、拡張性も向上しています。特に、シングルペアイーサネット技術は、省配線・省スペース化を実現するために設計されており、最大1Gbpsの通信速度を持つため、産業機器やIoT機器に最適です。最大8台のノード接続が可能なため、複数の装置を効率よくサポートします。
オプション豊富
さらに、PL-R5にはオプションとしてWi-FiやBluetooth、LTE、大容量SSD、AIアクセラレータのHailoなどを選択でき、ユーザーのニーズに合わせたカスタマイズが可能です。また、組込み向けに基板タイプを提供するため、既存の装置への組込み開発やOEM製品への採用についての柔軟性が確保されています。
結論
PiLink株式会社は、2024年に設立された比較的新しい企業ですが、産業用ラズベリーパイの分野において革新的な製品を展開しています。PL-R5はその良い例であり、工場の自動化やIoTの要件を十分に満たすモデルとして期待されます。これからの産業界における新しいスタンダードとなることでしょう。
公式ウェブサイトにアクセスし、さらに詳しい情報や導入サービスについて確認してください。
PiLink株式会社サイト