日華化学、抗ウイルス効果持続の新技術で繊維業界に革新をもたらす！

日華化学の革新的な新技術

新型コロナウイルスの影響が続く中、抗ウイルス機能を持つ繊維製品への需要が高まっています。しかし、従来の技術では性能が不十分だったり、洗濯後に効果が薄れるといった課題がありました。これに対する解決策として、日華化学は新しい加工技術の開発に成功し、特許出願中の革新的な方法を発表しました。その特徴を詳しく見ていきましょう。

新技術の特長

日華化学の新しい抗ウイルス加工処方は、以下のような優れた特性を備えています。

1. すべての繊維素材に適応：あらゆる繊維素材において、ISOやJIS基準に準拠した耐洗濯性をクリアします。これにより、数回の洗濯を行っても抗ウイルス効果が持続します。
2. 高い安全性：皮膚への刺激性は従来の技術の約5分の1と安全性が高く、安心して使用できます。
3. 強力な抗ウイルス性：従来の技術と比較して、約7倍の抗ウイルス効果を発揮します。
4. 環境への配慮：染色加工場からの排水処理負荷が極めて少なく、持続可能な製品作りに貢献します。

開発の背景

昨年11月に、日華化学は抗ウイルス試験設備を導入し、公的評価機関と同等の評価を行ってきました。この取り組みを通じて、同社は独自の抗ウイルス技術に関する知見を蓄積し、今回の新技術の開発に繋げることができました。

試験は、ISO 18184やJIS L1922に則って実施され、A型インフルエンザウイルスを用いています。試験結果では、洗濯回数0回および10回後に、ウイルスの減少率が99.9％以上を達成しました。