ジョイセフが保健文化賞を受賞
国際協力NGOのジョイセフ(公益財団法人)が、2025年度の第77回「保健文化賞」を受賞しました。この受賞は、女性の命と健康を持続的に守る活動が高く評価された結果です。保健文化賞は、保健衛生の向上に努める団体や個人を顕彰するために1950年に設立され、第一生命保険株式会社の主催により、厚生労働省、朝日新聞厚生文化事業団、NHK厚生文化事業団の後援を受けています。この表彰は国内外の保健衛生に貢献する取り組みを称賛する社会貢献賞として知られています。
受賞の背景
ジョイセフはこれまで「人づくり」を中心に据え、教育や啓発活動を通じて、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR:性と生殖に関する健康と権利)の普及に寄与してきました。国内外での活動を通じて、女性たちが自らの健康や権利を守れるような環境を整えることに注力し、その姿勢が評価されたのです。
理事長、勝部まゆみ氏は「世界的に保守化が進む現代において、SRHRの支援が難しくなっている中で、ジョイセフがこのような歴史ある保健文化賞を受賞できたことは誠に光栄です。私たちはアジア、アフリカ、ラテンアメリカの国々で、地域に根差した住民主体の活動を続けてきました。これからも、役職員一同、低・中所得国で弱い立場にいる人々への支援を続け、日本国内でもSRHRの理解と普及に力を注いでいきます」とコメントしています。
保健文化賞の意義
保健文化賞は、高齢者や障がい者福祉、生活習慣病対策、海外での医療・疾病対策など、現代社会が抱えるさまざまな保健衛生の課題に取り組む団体や個人を称賛するものです。2025年度の受賞者は10団体、個人3名が選ばれ、これまでの受賞者は752団体と382名、合計で1,134件に達しています。ジョイセフの受賞は、その活動がどれほど重要であるかを示す大きな証となりました。
ジョイセフとは
ジョイセフは、全ての人が自らの意志で人生を選べることを目指す国際協力NGOです。日本で誕生し、創立から半世紀以上にわたって、43の国と地域で女性の命と健康を守る様々な活動を展開してきました。SRHRの啓範や教育、アドボカシーを行い、特に女性たちがその健康と権利を確保できるよう努めてきました。詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。
ジョイセフ公式ウェブサイト
この受賞を機に、ジョイセフの活動が更に広がり、女性たちが生きやすい社会が築かれていくことを願っています。