若手実力派ピアニストの帰国後初のリサイタル
2021年11月11日、東京オペラシティ リサイタルホールにおいて、若手実力派ピアニストの北端祥人による待望のピアノ・リサイタルが開催されます。今回のリサイタルは、帰国後初の本格的なソロコンサートであり、彼の音楽的成長を示す重要なイベントです。
北端祥人は、京都市立芸術大学とその大学院を首席で卒業した後、ベルリン芸術大学でマルクス・グローの指導を受け、さらなる技術と表現力を磨いてきました。彼は、2016年に開催された仙台国際音楽コンクールで第3位に入賞し、その演奏が評価され、一躍脚光を浴びることとなりました。帰国してからはコロナ禍に直面し、活動が制限される時期がありましたが、今回ついに本格的なリサイタルを開催することが決まりました。
リサイタルのテーマとプログラム
今回のリサイタルでは「温故知新」をテーマに、J.S.バッハから始まり、R.シューマン、ブラームス、そして現代作曲家のイェルク・ヴィトマンの作品がプログラムに組まれています。バッハは、「音楽の父」と称されており、西洋音楽の根幹を築いた作曲家です。バッハに影響を受けたシューマン、さらにシューマンと深く関わりがあったブラームスといった、ドイツ音楽の重要な流れを感じさせる内容になっています。
特に注目すべきは、現代作曲家イェルク・ヴィトマンの「11のフモレスケ」です。この作品は、近年、世界有数のオーケストラに取り上げられ、多くの著名な音楽家たちがその魅力を体感しています。日本での全曲演奏は非常に珍しく、北端祥人の演奏によって、ヴィトマンの独自の音楽性がどのように表現されるのか、大きな期待が寄せられています。
聴衆へのメッセージ
北端祥人は、「僕自身の演奏というより、作曲家が伝えたかったことや、その精神を皆様に感じ取っていただけるよう演奏したい」と語っています。この言葉には、彼が聴衆との共鳴を大切に考えている姿勢が反映されています。リサイタルでは、各作曲家の若き日の作品が並ぶ意欲的なプログラムが展開され、彼の瑞々しい感性によって新たなドイツ音楽の世界が描かれることでしょう。
公演の詳細
- - 日時: 2021年11月11日(木)19時開演(18時30分開場)
- - 会場: 東京オペラシティ・リサイタルホール
- - 曲目: 1. J. S. バッハ:トッカータ ニ長調 BWV912
2. R. シューマン:トッカータ ハ長調 作品7
3. ジェルク・ヴィトマン:11のフモレスケ
4. J. ブラームス:ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 作品5
- - 料金: 一般 4,000円、学生 1,500円(全席自由・税込)
- - チケット取扱い: Tokyo Opera City Ticket Center、チケットぴあ、イープラス
北端祥人の音楽的旅路が新たなスタートを切るこのリサイタル、必見です!