株式会社APTが公開した最新のマテハン投資レポート
物流システムエンジニアリングを手がける株式会社APTが、物流業界における自動化マテハン投資に関する最新の調査レポートを発表しました。このレポートは、物流の現場が抱える課題やニーズを深く掘り下げ、今後の投資の動向を予測するものです。特に中小企業における導入の躊躇を解消するために、APTは専門組織『株式会社APT 調査チーム』を設立し、その第一弾として「マテハン投資はいつ進むのか? 日本における自動化マテハン投資の現状と未来」というホワイトペーパーを公開しました。
レポート公開の背景
近年、物流現場では人手不足やコスト上昇が叫ばれています。これらの問題を解決するためにマテハン機器を導入し、自動化や省人化を進める動きが加速しています。しかし、同時に「投資対効果が見合わないのでは」「回収が困難では」といった懸念も多く、特に中小企業は慎重な姿勢を崩せない状況です。こうした現状に対峙すべく、APTは客観的データを基にした分析を行う新たな研究組織を設立したのです。
レポートの概要
本調査レポートは、自動化・省人化への投資がいつ本格化するのかという問いに対して、各種のデータ・トレンド分析、さらには海外の事例を基に考察を行っています。結論としては、日本におけるマテハンの自動化が本格的に進むのは、2026年から2028年にかけてだと予測されています。
レポートの主なポイント
1.
構造的な問題:人件費の上昇、中国製マテハンの普及に伴う価格低下、そして補助金の増加が自動化投資のROI改善に寄与していることが説明されています。これにより、企業は投資をより行いやすくなっています。
2.
意識・基準の変化:2025年以降は生産年齢人口の減少が進むと見られ、年齢や性別に影響されない労働環境の構築が必要です。「タイミー」のようなスポットワーカーの増加は、自動化の需要を一層高めています。
3.
投資リスクの変化:今後施行予定の「新物効法」や物流標準化は、企業の共同作業を促進し、投資リスクを軽減する可能性があります。また、RaaS(Robot as a Service)などのサブスクリプションモデルも新たな選択肢を提供します。
4.
海外事例からの示唆:自動化が進んだ欧州の例を挙げると、高い人件費と厳しい荷扱い規制が存在し、日本も同様の構造的な課題に直面しています。これに対する自動化の必要性は、今後の社会からの要求となるでしょう。
このレポートが、物流に関わる経営層、企画部門、現場責任者にとって有益な情報源となり、未来の投資に関する重要な指針を示すことを願っています。これからの物流業界の変革において、先見の明を持った判断が求められています。
株式会社APTの企業情報
株式会社APTは、2009年に設立され、倉庫業界の革新と発展を目指す企業です。国内外のさまざまなメーカーに柔軟に対応し、顧客に最適なソリューションを提供することで、倉庫現場を支えています。コストの適正化と運営の効率化を図りながら、全ての従業員に笑顔を届けることを理念としています。APTについての詳細は、
公式サイトをご覧ください。