アスクルの3PL事業に関する情報流出の懸念とその対応策

アスクルの3PL事業に関する情報流出の懸念



2025年10月19日、アスクル株式会社が実施したプレスリリースによれば、同社のグループ企業であるASKUL LOGISTが提供する3PLサービスにおいて、ランサムウェア攻撃によるシステム障害が発生し、取引先企業やエンドユーザーに関する情報流出の可能性が確認されました。これにより多くの取引先企業様や関係者に対して多大なる迷惑をかけてしまったことに、アスクルは深いお詫びを申し上げるとしています。

情報流出の可能性



流出の可能性がある情報としては、取引先企業から委託を受けた物流業務に関する出荷や配送データの一部が挙げられます。具体的には、配送先の住所、氏名、電話番号、注文商品に関する情報が含まれています。ただし、クレジットカード情報やメールアドレスは流出の対象には含まれていないとしています。

現在のところ、流出した情報が悪用された事例は報告されていませんが、悪用される危険性があるため、事前に注意を呼びかけています。該当する情報を持つエンドユーザーには、怪しい電話やSMSが送信される恐れがあり、不審な連絡があった場合はリンクをクリックせずに削除するように促しています。

アスクルの対応策



アスクルは、迅速な情報共有と透明性を持った対応をしています。

1. 取引先企業への報告
- すでに関係する取引先企業に対して情報流出についての報告を行っています。

2. 詳細調査の実施
- 外部の専門機関と連携し、情報流出の詳細な調査を進めています。この調査により新たな情報が確認される場合には、即座に発表します。

3. 監視体制の強化
- 今後の情報流出を防ぐため、監視体制を強化し、状況を常に確認しています。

4. 関係当局への報告
- 個人情報保護委員会を含む関係当局には既に報告を完了しており、必要に応じた調査および初期対応が行われています。

5. 取引先企業の支援
- 取引先企業からの問い合わせには、各企業に確認を促す形で対応しています。エンドユーザーからのお問い合わせも、まずは各取引先企業に確認してほしいと伝えています。

まとめ



アスクル株式会社は、今回のランサムウェア攻撃による情報流出の可能性を真摯に受け止め、適切な対応を進めています。関係者に対して深くお詫びをしつつ、今後の対策を確実に実行していく姿勢を示しています。企業やエンドユーザーに向けた注意喚起も行われており、対策が今後どう進展するかが注目されます。特に、万が一の情報流出時には冷静な対応が求められますので、最新情報の確認を怠らないことが重要です。

会社情報

会社名
アスクル株式会社
住所
東京都江東区豊洲3-2-3豊洲キュービックガーデン
電話番号

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