メタバースの未来を考えたシンポジウムが開催されました
2025年3月18日、総務省が主催するシンポジウム「安心・安全なメタバースの利活用促進」が行われました。このイベントでは、メタバースの利用に関する様々な視点からの議論が展開され、その可能性や課題が掘り下げられました。本シンポジウムには、国内外の企業や団体、研究者たちが集い、メタバースの現状と未来について探求する貴重な機会となりました。
シンポジウムの目的と背景
近年、メタバースは企業活動やコミュニケーションの場として注目を集めています。ネットワークを通じて、ユーザーに没入感のある体験を提供するこの空間は、デジタル・トランスフォーメーション(DX)の必要性が高まる中で、その役割が拡大しています。今後の市場成長が期待される一方で、ユーザーが抱える不安や疑問の解消が求められており、安心・安全な環境の整備が急務です。
そのため、総務省は「安心・安全なメタバースの実現に向けた研究会」を発足させ、2025年10月には「メタバースの原則(第1.0版)」を策定しました。この原則に則って、国際的な協調を図りながら、多くのステークホルダーと連携してこの新たな環境の利活用を進めています。
シンポジウムの内容
シンポジウムでは、次のプログラムが用意されました。
講演
テーマ:より安心・安全なメタバースの実現に向けた総務省の取組
テーマ:OECDにおける没入型技術に関する探究と政策的示唆
ディスカッション
これらの講演の後には、以下のディスカッションが行われました。
モデレーター:小塚 荘一郎
スピーカー:加藤 直人、川本 大功、さわえ みか、南郷 史朗
テーマ:メタバース関連サービス提供者の取組から考える「メタバースの原則」と歩む現在と未来
モデレーター:忍田 茉優
スピーカー:阿部 一郎、加藤 諒、國武 悠人、小水 陽介、馬渕 邦美
テーマ:安心・安全なメタバースの利活用促進における関連団体の役割とは
モデレーター:栄藤 稔
スピーカー:影広 達彦、佐藤 将大、辻󠄀 邦惠、宮川 尚
テーマ:多様な分野でのメタバース利活用の可能性
アーカイブ動画の公開
参加できなかった方々へは、シンポジウムの様子を収めたアーカイブ動画が公開されています。興味のある方は、次のリンクからご視聴いただけます:
シンポジウムアーカイブ動画。動画は約6ヵ月間公開が予定されておりますので、ぜひこの機会をお見逃しなく。
結論
メタバースは新たなコミュニケーションやビジネスの場として今後ますます重要になっていくでしょう。そのための安心・安全な環境の整備に向けた取り組みが進んでいることを忘れず、私たちも日々の生活の中でその進展を見守っていく必要があります。総務省の取り組みやシンポジウムを通して、一人ひとりがメタバースを安心して活用できる未来を楽しみに待ちましょう。