全国学力調査の調査結果の取り扱いに関する専門家会議の議事録
全国学力調査に関する専門家会議の概要
2023年2月26日、全国的な学力調査に関する専門家会議が開催され、今後の調査結果の取り扱いについて議論が行われました。このワーキンググループでは、調査結果の分析やフィードバック方法に関して多くの重要な意見が交わされました。
1. 会議の基本情報
- - 日時: 令和7年2月26日（水曜日）15時～17時
- - 場所: ZoomによるWeb会議
- - 参加者: 耳塚主査をはじめ、計11人の委員が出席。
2. 議題の概要
議題は主に次の通りです。
- - 令和7年度以降の全国学力・学習状況調査の調査結果の取り扱いについて
議事内容の要点
- - 設問難易度の考慮: 委員からは、従来の調査では設問の難易度が示されていなかったため、今後は個々の設問の難易度を分析可能にすべきとの意見が呈されました。これにより、学校側が児童生徒の習得状況を把握しやすくなると期待されています。
- - フィードバックのあり方: 調査結果を児童生徒自身に直接フィードバックすることには否定的な意見が多く、代わりに学校や学級単位で全体像を把握できる形でのフィードバックが提案されました。これにより、児童生徒が「自分はダメだ」と感じることを避けられるとされています。
- - データ表示の工夫: 調査結果をシンプルに示すことのデメリットも指摘され、教師が解釈しやすい形式に工夫する必要があるとの意見がありました。具体的には、散布図を用いて学級全体の状況を可視化する方法が提案されています。
- - 都道府県別の正答率: 正答率を県別に示すことについての議論も活発で、単に正答率を公表するのではなく、他のデータと組み合わせて情報を提供すべきとの意見が寄せられました。例えば、正答率とともに学習状況や教育環境に関するデータも同時に示すことで、より総合的な理解が得られるとされました。
- - 分析手法の進化: 今回の議論ではIRT（項目応答理論）の導入により、設問の難易度を考慮しながら学力を測ることが可能になる点が強調されました。この理論の理解が進むことで、教師が調査結果をより効果的に活用できることが期待されています。
3. おわりに
このように、全国学力調査に関する専門家会議では、教育の質向上に資するための多様な意見が交わされました。今後、具体的な方針が策定され、教育現場へと展開されることが望まれます。調査結果の適切な取り扱いを通じて、より良い教育環境の実現に向けて努力が続けられることでしょう。
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