ダスキンの新たな熱中症対策への取り組み
株式会社ダスキンが、働くすべての従業員の健康を守るために、熱中症対策をさらに強化するという目標を掲げています。大阪府吹田市に本社を構えるこの企業は、2025年に施行される改正労働安全衛生規則に則り、従業員の熱中症ゼロを実現するための具体的なフローを整備し、全社での徹底した周知を図っています。
新たな規則では、企業に対して「報告体制の整備」「実施手順の作成」「関係者への周知」が求められ、熱中症予防策の強化が必須となります。これにより、ダスキンは従業員の健康を第一に考え、安全で快適な職場環境を作るための取り組みを進めています。
スマートデバイスの導入
特に注目されるのが、大阪・関西万博で清掃業務に従事するスタッフのために導入される「スマートウォッチ型デバイス」です。このデバイスは、熱中症リスクを可視化し、従業員にタイムリーな注意喚起を行う役割を果たします。具体的には、暑熱リスクを3つの色で表示—緑(正常)、黄色(注意)、赤(警告)—し、リスクが高まると振動でお知らせすることで、従業員が迅速に行動を取ることを促します。
また、このデバイスは、脈波情報を使い深部体温の変化をモニタリングするため、個々の熱中症リスクを精密に判定し、必要な際に早期の対応が可能になります。これにより、従業員は仕事を安全に効率よく行えることでしょう。
具体的な対策の方針
ダスキンでは、以下のような具体的な対策を実施します。これらはあくまで一例ですが、企業としての責任を重く考えた結果の策定です。
1.
報告体制の整備:緊急連絡先や電話番号、救急指定病院を特定し、迅速な対応ができる体制を整えます。
2.
実施手順の作成:緊急時の対応フローを定め、皆が事態に迅速に対応できるように図を作成します。
3.
関係者への周知: 作成した対応フロー図やガイドを社内に掲示し、誰もが確認できるようにします。
企業としての使命
ダスキンの人事部門は、「従業員が能力を十分に発揮できるようにすることが私たちの使命です。安全で衛生的な職場環境の維持・向上に努め、健康の確保と企業の社会的責任を果たしていきます」と述べています。従業員の健康は、企業の発展に直結するものであり、今後の取り組みが多くの注目を集めることは間違いありません。
ダスキンの新しい熱中症対策が、業界全体へと波及し、他の企業にも良い影響を与えていくことを期待しています。