がん治療の新研究
2025-07-10 13:37:19

Veneno Technologiesとアルファフュージョン、田辺三菱製薬が手を組んだがん治療革新の共同研究

Veneno Technologiesが新たな治療法開発に取り組む



つくば市を拠点とするVeneno Technologies株式会社が、アルファフュージョンおよび田辺三菱製薬と共に革新的ながん治療薬の研究開発を開始しました。この共同研究の目的は、特にジスルフィドリッチペプチド(DRP)という新たな技術を活用し、がん細胞に対する効果的な治療薬を創出することです。

DRP技術の強み



DRPは、複数のシステイン残基を含む分子で、ジスルフィド結合によって形成される安定した構造を持ちます。この特性により、DRPは生体内での安定性に優れ、がん細胞をターゲットとして効果的に薬剤を送り届けることが期待されています。他の従来の直鎖ペプチドと比べ、がん治療において非常に優れた特性を示します。

また、近年注目を集めている治療法、標的α線核医学治療(Targeted Alpha Therapy, TAT)は、がん細胞に選択的に放射性同位体を集積させることでがん細胞を物理的に破壊する方法です。その中でもアスタチン-211は短い半減期を有し、安全性と柔軟な投与設計が特徴です。この治療法は、従来の治療では困難だった患者への新たな選択肢となる可能性があります。

各社の専門性を融合



Venenoはその独自のDRP取得技術「PERISS法」を使用し、がん関連分子に選択的に結合するDRPを開発します。さらに、アルファフュージョンが提供するアスタチン創薬プラットフォームと連携し、より効果的な医薬品候補の創製を目指します。田辺三菱製薬は豊富な創薬開発経験を活かし、これらの候補化合物を迅速に実用化するための取り組みを進めます。

3社の知見を合わせることで、より効果的で安全な新規治療法が開発される可能性が高まっています。これは治療が難しかったがん患者に新しい希望を提供することにつながるでしょう。

Venenoの将来展望



今後もVenenoは、革新的なDRP技術を基盤として、国内外の企業や研究機関との連携を一層深め、医療やヘルスケアにおける社会課題の解決に力を入れていく考えです。最終的には、世界の人々や地球環境に貢献できる製品を創造することを目指しています。

Veneno Technologiesについて



Veneno Technologiesは2020年に設立されたバイオベンチャーで、産業技術総合研究所の技術に基づいています。DRPを活用した製品開発プラットフォーム「Veneno Suite」を中心に、医薬や農薬、アニマルヘルスなどの分野でのオープンイノベーションを推進しています。持続可能な社会に寄与するため、製薬や化学業界との共同研究が展開されており、革新的な製品開発に注力しています。

お問い合わせは、公式ウェブサイトまたは電話にて。




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会社情報

会社名
Veneno Technologies株式会社
住所
茨城県つくば市千現二丁目1番地6
電話番号

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