日立、三菱日立ホームエレベーター事業の合弁解消を決定
株式会社日立製作所が、三菱電機ビルソリューションズとの合弁会社である三菱日立ホームエレベーターの全株式を譲渡することが発表されました。この決定により、日立は自身の経営資源をさらに効率的に活用する方針を明確にしています。実施は2027年3月期の第1四半期中を予定しています。
新経営計画「Inspire 2027」
日立は新たに策定した経営計画「Inspire 2027」において、キャッシュフローの強化や資本配分の最適化を図るとともに、ポートフォリオの改革を進めています。これにより、日立は企業価値を一層高めることを目指しています。この方針の下、エレベーター事業においては、標準型の「アーバンエース HFシリーズ」やオーダー型に資源を集中させる意向です。
AI技術を活用した次世代ソリューションの展開
株式会社日立製作所は、最新のAI技術とデジタル技術を活用した次世代のエレベーターソリューション群「HMAX for Buildings: BuilMirai」を展開しています。これは、エレベーターが生成する稼働データや過去30年間に蓄積された点検記録を分析し、効率的なメンテナンスと運営業務の向上を実現することを目指しています。
具体的には、これらのデータをもとにしたAIシステムを利用し、よりスマートかつ効率的なエレベーターシステムを提供することが期待されています。さらに、日立は業界の最前線で働く人々のウェルビーイングの向上にも貢献することを目標としています。
三菱日立ホームエレベーターの概要
- - 会社名: 三菱日立ホームエレベーター株式会社 (譲渡後に社名変更予定)
- - 所在地: 岐阜県美濃市楓台38番地
- - 代表者: 取締役社長 荒木博司
- - 事業内容: ホームエレベーター、小規模建物用エレベーター、小規模共同住宅用エレベーターの開発、設計、製造、販売、取り付け
- - 資本金: 10億円 (日立50%、三菱電機ビルソリューションズ50%出資)
- - 従業員数: 約230名 (2025年3月末時点)
今後の展開
合弁解消後も、日立と日立ビルシステムは引き続き納入したホームエレベーターの保守契約を維持し、顧客サポートを行います。この改編は、日立のCIセクターにとって新たな成長の機会となり、デジタル化を推進する「HMAX Industry」などの次世代ソリューションの展開に寄与することが期待されています。
日立はこれからも、ICTを駆使してハーモナイズドソサエティの実現に向けた取り組みを続けていきます。