新刊『Hello I’m JAP!!』
2021-04-26 12:23:49
新刊『Hello I’m JAP!!』が描く1983年ニュージャージーのリアルな瞬間とは
新刊『Hello I’m JAP!! 〜 1983年 New Jersey 晴れ。空から石が落ちて来た。』
2021年4月26日にグッドバイブス eBooksから発刊された新刊『Hello I’m JAP!!』は、著者である加藤五月の息子に向けたラブレターのような作品です。この本は、彼女自身の子供時代を通じて、さまざまな人生の瞬間に出会ったサツキという小学生の物語を描いています。サツキは日本とアメリカの間で転校を繰り返し、いじめ、差別、カルチャーショックといった経験を通じて、次第に人生におけるキラキラとした瞬間に気づいていきます。
この物語は、日記やエッセイ、フィクションの要素を持ち合わせており、単なる教訓や批判を込めた内容ではありません。サツキの目を通じて切り取られたリアルな景色が描かれており、作品を通して、成長した彼の息子が後にこの本を読むことで、幸せに生きるためのヒントを見つけることができるでしょう。
コロナ禍により不安な日々が続く中、私たちの心に光をもたらすような名作として位置づけられており、まさに現代に必要なメッセージが込められています。
知られざるアメリカの景色
作品の舞台は1983年のニュージャージー。当時の四季折々の美しい風景が描写され、サツキの見た世界はまるでドールハウスのように新鮮です。深く青い空、光を放つ黄緑の芝生、そして淡い色合いの建物たちが形成する風景は、読者をその瞬間へと引き込みます。
サツキは、この新しい環境で多様性の中に身を投じ、同時に自らのアイデンティティに向き合わなければなりません。「イエロー!」や「ジャップ!」といった言葉が響く中、彼女は異なる文化や背景を持つ友人たちとの出会いを楽しみますが、同時にそれが痛みを伴うことも知ります。
大切なメッセージ
加藤五月が伝えたかったのは、子どもの目を通して見ることで得られる、シンプルで純粋な視点です。彼女の書く言葉の中に、教育や教訓といった重たいテーマは見られません。ただ、物事を淡々と描写し、そこから独自のメッセージを受け取ることができるような構成になっています。
この本が若い世代に対して、愛や希望といった普遍的なテーマを再認識させることで、彼らが苦しい時期を乗り越える手助けとなることを願っています。
加藤五月のプロフィール
加藤五月は1972年に生まれ、多摩美術大学の染織デザイン科を卒業した後、テキスタイルデザイン会社に勤務。その後、株式会社ファイブを設立し、ライフスタイルに焦点を当てたプロダクトのデザインと販売を手掛けています。コミュニケーションとチーム作りを大切にしながら、ものづくりに取り組んでいます。
まとめ
『Hello I’m JAP!!』は、サツキという小学生が新しい世界で体験する様々な出来事を通じて、成長し、幸福を見つける過程を描いています。この作品は、単なる小説ではなく、人生の豊かさや幸福感を追求するヒントが隠されている素晴らしい一冊です。
また、この作品を手掛けるグッドバイブス eBooksは、他にも質の高い書籍を数多く出版しています。興味がある方はぜひ、公式サイトやAmazonで確認してみてください。
会社情報
- 会社名
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株式会社ファイブ
- 住所
- 東京都目黒区東山1-20-8
- 電話番号
-
03-5768-3160