『人生会議(ACP)生と死に寄り添った二六年』
本書の概要
2025年10月7日に出版予定の『人生会議(ACP)生と死に寄り添った二六年』は、介護と看護の専門家である片山蘭子氏が、介護現場での貴重な体験をもとに書き上げたエッセイです。この書籍では、介護施設「ケア・アカデミー葉っぱのフレディ」において出会った利用者さんとその家族との心温まる日常が描かれています。
人生100年時代と言われる現在、私たちがどのようにして自身の人生を尊重し、充実させるかがますます重要になっています。本書を通じて、著者は利用者一人ひとりが「その方らしい」人生を歩むために、どのように支援し、寄り添っていくかを考えさせられます。特に、医療やケアに関する希望を事前に話し合い合意形成を進める「人生会議(ACP)」の意義を深く理解する手助けとなるでしょう。
人生会議(ACP)とは
「人生会議(アドバンス・ケア・プランニング)」は、1990年にアメリカで始まったもので、今や多くの国々でも広がりを見せています。これは、自身が望む医療やケアについて、事前に考え、話し合い、共有するプロセスです。この方法は、特に在宅で療養する方々が増え続ける現代において、ますます必要性が増す問題と言えるでしょう。
著者は、このような取り組みが、利用者の自主性や主体性を引き出し、充実感や満足感を得るためには欠かせないものであると訴えています。「自立して」「主体的に」「楽しく」生活することが、人生の質を向上させる上で大切だと考えています。
著者プロフィール
著者の片山蘭子氏は、株式会社ケア・アカデミー葉っぱのフレディの代表取締役であり、看護師としてのキャリアを積んできました。聖母大学を卒業後、東京医科大学病院での臨床や看護教育に従事した後、1999年に自身の介護事業を設立しました。また、多くの著書を持つ彼女は、介護現場における質の向上に貢献してきました。
今後の期待
本書が、多くの方々にとって心に残る一冊となり、特に人生の「冬期」にある方々やその支援者たちにとっての一助となることを切に願っています。介護の現場で実際に起こった出来事や感動的なエピソードが詰まった本書は、読む人に多くの気づきと共感を与えることでしょう。
この書籍を手に取ることで、人生やケアについての新たな視点を得られることを期待しましょう。介護や看護の現場でのリアルな経験から生まれた言葉には、私たちが共に考えるべき多くのヒントが隠されています。