マラリアの実態
2015-04-25 19:20:10
福岡とタイで行われた「FEEL MALARIA promotion」の全貌とマラリアの実態
福岡とタイでのマラリア啓発イベント
毎年4月25日は「世界マラリア・デー」として、マラリアに対する意識を高める取り組みが行われています。今年も特定非営利活動法人マラリア・ノーモア・ジャパンが主催し、福岡とタイで「FEEL MALARIA promotion」を実施しました。このプロモーションは、マラリアの恐怖を市民に直接体感させることを目的とした特別なイベントでした。
マラリアの現状
マラリアは世界三大感染症の一つで、まだなお多くの生命を脅かしている現実があります。特にアフリカやアジアでは、毎分1人がマラリアのために命を失っています。日本では過去の病とされつつありますが、実際には世界の半分以上の人がマラリアの脅威にさらされているのです。
プロモーションの内容
福岡・タイでは、通行人にマラリア蚊を模したシールをこっそり貼るという手法でプロモーションを展開。シールが貼られた市民の方々には、「このシールぐらいマラリアの感染は気づきにくい。1分に1人の命を奪うマラリアの根絶に、あなたの力を。」とのメッセージが記されています。シールを貼られた市民は、そのジワリとした恐怖を体感し、驚きの声を上げました。
警固公園を訪れていた家族連れは、「まさかこんな身近に感じるとは思わなかった」と話し、また別の高齢のご夫婦は「私たちの頃は日本にもあった。このことを若い世代にもっと伝えるべきだ」と語っていました。
タレントのオスマン・サンコンさん
このイベントには、ギニア出身のタレントオスマン・サンコンさんも参加されました。彼は、3年前に姪をマラリアで亡くされた経験から、マラリアの恐怖を伝える活動に専念しています。サンコンさんは「自分には関係ないという考えが一番怖い。海外旅行が気軽にできる時代だからこそ、誰もがこの病気について真剣に考えるべきだ」と訴えました。
イベントの成果と今後
今回のプロモーションは、マラリアの問題を身近に感じさせるだけでなく、市民に対する啓発活動としても成功を収めました。この模様は、4月30日にマラリア・ノーモア・ジャパンのHP及びYouTubeで公開予定です。
マラリアの詳細
マラリアはメスのハマダラカによって媒介される感染症で、特に子供や妊婦に深刻な影響を及ぼします。毎年約58万人がこの病で命を落としており、特にアフリカの5歳未満の子どもたちが最も多いです。WHOによると、重度の感染により学習障害や脳損傷を残すこともあるため、早期の適切な診断と治療が不可欠です。
現在、有効なワクチンは開発されていませんが、蚊帳などの防虫対策が感染予防に効果的です。しかし、薬剤耐性を持つマラリア原虫の増加が新たな課題となっています。日本での感染はほぼないものの、過去には全国で流行していた歴史を持ちます。
結論
マラリア撲滅のためには、国際社会全体での協力と支援が必要です。マラリア・ノーモア・ジャパンは、日本及びアジア地域での啓発活動を通じて、無知をなくし、マラリアの危険性を広く知らしめる役割を果たしています。次回の活動はどのような形になるか、今から楽しみです。これからも、ぜひマラリアへの理解を深めていきましょう。
会社情報
- 会社名
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NPO法人マラリア・ノーモア・ジャパン
- 住所
- 東京都千代田区麹町三丁目7番地4秩父屋ビル8階
- 電話番号
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