渋谷区の小学校で「まちづくり」の探究学習支援が始動
当社は、渋谷区立の小学校およびナンバースクールに対し、「まちづくり」をテーマにした探究学習の授業支援を2023年11月から開始します。この取り組みは、1922年の創業以来、当社が培ってきたまちづくりの知見や歴史に基づいています。
近年の日本の教育界では、テクノロジーの発展や複雑化する社会情勢を考慮し、教育の在り方が変わりつつあります。特に「主体的・対話的な深い学び」の必要性が叫ばれており、探究学習がその手法として注目されています。渋谷区でも、2023年4月から全小中学校で年間70時間あった総合学習の時間が約150時間に増加しました。これにより、毎日の授業で探究活動に取り組むことができるようになります。
当社は長期的な視点に立ち、交通、都市開発、生活サービスを統合したまちづくりを進めてきました。この豊富な経験をもとに、当社社員が講師となり、授業プログラムを実施します。プログラムでは、まず「将来、どのようなまちが必要か」というテーマから始まり、次に当社の取り組みを参考例として紹介し、最後に児童や生徒たちがチームワークで探究を行い、成果を発表します。これによって、探究の進め方を学ぶだけでなく、生徒たちが自分の住む街に対する愛着を深めることが期待されます。
チャレンジングなプログラムとして、特に高等学校向けにはフィールドワークも計画されており、実際に当社が開発した施設を訪問したり、当社グループの施策を立案から実行、評価まで行ったりする機会を提供します。これにより、生徒はリアルな企業のプロジェクトの進捗や難しさを体感し、将来必要なスキルを身につけることができるのです。
さらに、当社は「ひとづくり」を掲げており、教育や文化、環境活動を通じた社会貢献を重視しています。これにより、生徒たちがVUCA時代を生き抜く力を付ける手助けをすることとなります。授業内容については、実施後のフィードバックをもとに改善を重ねる予定で、今後は東急線沿線以外の地域でも探究学習を提供する計画があります。
これからも教育機関との連携を深め、児童や生徒のニーズに応じた質の高い探究学習支援を目指していきます。国や自治体による教育改革の流れの中で、探究学習は今後の教育体系において重要な役割を果たすことが期待されています。渋谷区での取り組みが、その先駆けとなることでしょう。