地域をARで盛り上げる株式会社palanの挑戦
2024年2月、AR(拡張現実)開発の株式会社palanがリコー主催によるアクセラレータープログラム「TRIBUS 2024」で受賞の栄誉を手にしました。いくつかの賞に輝いたpalanは、その実績を基に地域活性化のための新たな価値創造に挑戦しています。
TRIBUS 2024とは?
「TRIBUS」は、リコーが主催するスタートアップ支援プログラムで、イノベーションの促進を目指しています。参加者はリコーと連携しながら、自社の強みを活かしたアイデアを実現に向けて進めることができます。2024年度のテーマは「好奇心を持って未知の世界に冒険する」です。このプログラムに選ばれたpalanは、その一環として観光分野におけるARの活用をテーマに掲げました。
palanの取り組む課題とソリューション
近年、観光業はインバウンド需要の回復や人手不足の問題に直面しています。palanは、自治体や企業からの相談を受け、ARとAIを駆使した観光ガイドやスタンプラリーの導入を通じて、さまざまな課題に取り組んできました。具体的な事例としては、観光地向けのARマップの作成や地域のニーズに応じたARコンテンツの開発です。
活動内容
2024年9月から翌年2月までのプログラム期間中、palanはリコーの担当者らと連携し、様々なビジネスアイデアを議論し、実証実験を行いました。特に、ARの利用による観光客の周遊促進と多言語ガイドの実現に向けてテーマを据え、効果的なソリューションの開発に注力しました。
成果発表会の内容
成果発表会「TRIBUS Investors Day」では、具体的な活動成果としてAR技術を用いた地域活性化の実績が披露されました。中でも、「RICOH THETA」を活用した観光ARマップの作成は、多くの参加者から注目を集めました。このような取り組みにより、地域の魅力を引き出し、観光客を呼び込む動きを加速しています。
目指す未来
palanは、AR技術を活用することで観光だけでなく、リコーグループとの連携を通じた「防災×AR」や「産業づくり×AR」など、さまざまなニーズに応えていく計画を立てています。地域社会の活性化はもちろん、多くの人々に新しい体験を提供し、交流人口の拡大にも寄与したいと考えています。
自社プロダクトの紹介
palanは、観光マップ作成ツール「AR Maps」や、ノーコードのWebAR作成サービス「palanAR」を開発・提供しており、地域の課題解決に向けて各地で実績を上げています。これにより、自治体や観光協会との関係も深め、新たな観光価値の創出に努めています。
まとめ
株式会社palanは、リコーのプログラム「TRIBUS 2024」での受賞を機にさらなる飛躍を目指し、AR技術を駆使した地域活性化に取り組んでいます。今後も新たな価値創造を通じて、より多くの人々に感動や驚きを提供することを目指します。