新型運搬ドローン『軽助55』が登場
株式会社マゼックス(本社:大阪府東大阪市)は、最大55kgの積載能力を備えた新型運搬ドローン『軽助55(かるすけ ごじゅうご)』を発表しました。これは、様々な重さの物資を効率よく運搬するために開発された、多用途型のドローンです。
出荷開始は2025年8月中旬を予定しています。これにより、運搬業界に新たな風を吹き込むことを目指しています。
技術の背景と進化
マゼックスは、2020年に発売した林業用ドローン『森飛(もりと)シリーズ』と、住友林業株式会社との協力を通じて初めての多用途型ドローンを開発しました。『森飛シリーズ』は、厳しい山林環境においても安定した運搬が可能な機体として、高い評価を得ています。この成功をもとに、新たに『軽助55』が誕生しました。
1. 最大55kgの高積載性能
『軽助55』の最大の特長は、その55kgという高い積載能力です。この能力により、苗木や農作物、さらに建設現場での資材や工具類など、さまざまな場面で活用が可能です。特に重い物品の運搬に役立つ設計となっており、業務の効率化に寄与します。
2. 過酷な環境でも安定飛行
山林での運搬は、傾斜や風、アクセスの困難さなど、様々な課題があります。しかし、マゼックスが実施した実証実験を経て、特にこのドローンは安定した飛行を実現しました。これにより、厳しい環境下でも安心して運搬作業が行えます。
3. 多分野への活用を想定
『軽助55』は林業だけでなく、農業(農作物の運搬)、電力業界(資材の運搬)、建設・土木(建設資材の運搬)、さらには災害救護(防災資材の運搬)など、多様な分野での利用を想定しています。特に、自然災害の多い地域において、迅速な物資の移動が可能になることで、被災地支援にも寄与することが期待されています。
運搬事例
実際の運搬事例として、以下の用途が考えられます。
電力会社での資材運搬
- - 鉄塔メンテナンスに必要な塗料
- - 点検用の絶縁工具や測定器類
- - 小型ドローンや工具ケースの運搬
- - 作業員の安全確保用保護具
林業現場での資材運搬
- - 植林作業用のコンテナ苗
- - 獣害対策に必要なネットや支柱
- - 植林関連資材の運搬
このように、『軽助55』は複数の用途での活用が期待されており、多くの業界での導入が見込まれます。
製品情報
- - 製品名: 軽助55
- - 出荷開始: 2025年8月中旬(予定)
ラインアップと価格(税別)
- - 軽助55 アドバンス: 3,500,000円
- - 軽助55 プロ: 最終調整中
会社概要
株式会社マゼックスは、産業用ドローンの製造・販売を専門とし、ドローンの修理・操縦指導、部品販売など多岐にわたるサービスを提供しています。大阪府東大阪市に本社を置き、2025年には従業員数を23名に増やす見込みです。公式ウェブサイトには、さらなる製品情報が掲載されています。
- - 社名: 株式会社マゼックス
- - 代表者名: 吉野 弘晃
- - 資本金: 10,000,000円
- - 所在地: 大阪府東大阪市川田4丁目3番16号
- - 公式HP: マゼックス