フラグメント化合物スクリーニングの新展開
株式会社アグロデザイン・スタジオが、製薬企業や農薬メーカーを対象にフラグメント化合物スクリーニングサービスの提供を開始しました。これは、フラグメントベース創薬(FBDD)において、初期段階での重要な実験に該当します。このサービスは、特に薬剤標的タンパク質に結合する小さな化合物群を、結晶構造解析手法を用いて効率的に探索することに重点を置いています。
フラグメントベース創薬は、医薬や農薬の有効成分として使われる300〜500Da規模の低分子化合物の設計戦略の一つであり、多くの医薬品がこのアプローチから生まれています。アグロデザインは、これに特化した受託サービスを日本国内で初めて展開することで、日本の創薬力の向上と経済の安全保障に寄与することを目指しています。
フラグメント化合物スクリーニングの意義
フラグメント化合物スクリーニングは、フラグメントベース創薬において最初に行われるステップであり、主に以下の2つを実現します。
1.
標的タンパク質に結合するフラグメント化合物の選別
2.
結合サイトの同定
このプロセスで得られるヒット化合物は、さらに構造情報を元に改良が行われ、最終的にはリード化合物に進化していきます。また、結合サイトの同定は、これまで知られていなかった薬剤結合ポケットの発見を促すこともあります。
フラグメント化合物スクリーニングの最大の利点は、計算機シミュレーション技術では難しい情報を提供する点にあります。これにより研究者は、最初の化合物選定段階での大きなメリットを享受できます。
アグロデザインのユニークな強み
アグロデザインは、受託サービスを展開する一方で、自社で農薬の研究開発にも取り組んでいます。その中で身に着けたノウハウは、医薬品開発にも大いに活用できると考えられています。具体的には、FBDDの初期ステップであるフラグメント化合物スクリーニングの精度を高めるため、数百件のデータ取得および精査のプロセスを徹底して行います。
サービスの提供にあたっては、構造生物学や創薬研究経験に富んだ研究者が一貫してサポートし、お客様が求める高品質な結果を提供します。これにより、創薬研究の初期段階を強力に支援することが可能となります。
AgroBox®サービス
新たなサービス『AgroBox®』もフラグメントスクリーニング解析を含んでいます。これにより、結晶化条件の最適化から立体構造モデルの構築まで、一括して依頼が可能です。具体的には、国内の放射光施設を利用して、X線回折データを収集し、得られたデータから構造解析を行います。
使用する化合物ライブラリには、320種類の市販フラグメント化合物が含まれており、お客様が提供するライブラリも使用可能です。標的タンパク質の結晶を量産し、フラグメント化合物を追加後、X線回折データを収集します。その結果、パートナー企業を通じて購入可能なヒット化合物を発見することも期待できます。
結論
アグロデザイン・スタジオのフラグメント化合物スクリーニングサービスは、日本国内における創薬力の新たな一歩となるでしょう。今後、薬剤開発において重要な役割を担い、医薬品および農薬の有効成分設計に貢献していくことが期待されます。
詳細情報については、AgroBoxの公式ウェブサイトをご覧ください:
AgroBox公式ページ。
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