持続可能な国産じゃがいも利用を目指して
デリア食品株式会社は、新たに国産じゃがいもの生産を持続可能な形で支えるため、シストセンチュウ抵抗性品種「ゆめいころ」を使ったポテトサラダを2026年2月から発売します。
日本のじゃがいも生産とその課題
じゃがいもは日本の食卓にとって欠かせない存在ですが、実はその生産は多くの脅威にさらされています。その中でも特に深刻なのが「ジャガイモシストセンチュウ」という病害虫です。この虫は土壌中に長期間残留し、作物の収穫量を劇的に減少させるため、日本全国がその影響を受けています。特に北海道では、じゃがいも生産の80%以上を担っているため、ますますその影響は深刻です。
この問題の解決策として「抵抗性品種」への転換が求められています。これは、他の作物への影響を最小限に抑えながら、生産維持のために不可欠な手段となっています。
新品種「ゆめいころ」について
デリア食品が採用する「ゆめいころ」は、男爵薯を母に持ち、その名はアイヌ語で「宝物」を意味します。この新品種はシストセンチュウへの抵抗性を備えており、味わいも男爵薯と同等です。さらに、しっとりとした食感で煮崩れしづらく、ポテトサラダや他の料理に非常に適した特性を持っています。表面が滑らかで加工が容易な点も大きな魅力の一つです。
各フェーズの取り組みと展望
デリア食品は、この「ゆめいころ」の普及を段階的に進めます。
- - 第1フェーズ(2026年): 実験的な展開を行い、静岡県中部地区を中心に認知度向上を目指します。この期間中、デリア食品は「ゆめいころ」を使ったポテトサラダを製造・販売し、同時に青果としての販売も行います。これにより、惣菜と生鮮の両方からその魅力を顧客に伝えることができます。
- - 第2フェーズ(2027年〜): 2026年の成功をともに「ゆめいころ」の生産を全国に広げ、全国の取引先へ展開していきます。美味しいポテトサラダを通じて、全国の食卓に「ゆめいころ」を届け、その消費拡大を目指します。
- - 最終目標(2030年): デリア食品が使用する全てのじゃがいもを「ゆめいころ」をはじめとするシストセンチュウ抵抗性品種へと切り替え、日本のじゃがいもの持続的な生産に貢献したいと考えています。
デリア食品の理念
デリア食品は「みんなに『やさしい』を届けよう。」という理念のもと、味や品質を追求するだけでなく、生産者や地域社会、未来の食卓に向けた優しい取り組みを行っています。彼らは持続可能な食文化の形成を目指し、今後もさまざまな施策を展開していくでしょう。
会社概要
デリア食品は1975年に設立された、キユーピーグループの一員である惣菜製造会社です。本社は東京都調布市にあり、全国に製造・販売拠点を展開しています。スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで、毎日新鮮なサラダや惣菜を提供しており、多くの人々に支持されています。