気候変動とスキー場の未来
2024-03-11 11:00:02

気候変動とスキーリゾートの未来:POW JAPANが「サステナブル・リゾート・アライアンス」にアドバイザーチームを発足

気候変動の危機と日本のスキー場



近年、地球温暖化による気候変動は世界中で異常気象を引き起こし、日本でもその影響が顕著になっています。特に、冬季の降雪量は減少傾向にあり、全国のスキー場経営は大きな打撃を受けています。

この問題に対し、環境団体であるPOW JAPANは、積極的な対策に乗り出しました。POW JAPANは、気候変動から「冬を守る」ことを目的として活動する団体で、2019年に日本で活動をスタート。スノーボーダーの小松吾郎氏が中心となり、長野県白馬エリアを拠点に全国へ活動を拡大しています。

サステナブル・リゾート・アライアンスへのアドバイザーチーム発足



POW JAPANは、加盟スキー場が積極的に脱炭素化に取り組めるよう支援するため、「サステナブル・リゾート・アライアンス(SRA)」にアドバイザーチームを発足させました。アドバイザーには、スキー場経営、サステナビリティ、気候変動研究など、それぞれの分野で豊富な経験と知識を持つ5名の専門家が就任しました。

アドバイザーチームメンバー



和田寛氏: 岩岳スキー場での改革経験、世界水準のマウンテンリゾート開発の知見を持つ。
ルーク・カーティン氏: 米国パークシティでの持続可能な街づくり、スキーリゾートのサステナビリティ推進に長年携わってきた実績を持つ。
辻井隆行氏: パタゴニア日本支社長を経て、現在はJリーグの執行役員としてサステナビリティを担当。
吉沢直氏: スキー場への気候変動の影響に関する研究で、フランスのグルノーブルアルプ大学にて修士号を取得。
* 武井七海氏: 気候変動シンクタンク勤務を経て、現在はカーボンファイナンス事業に携わる。

アドバイザーのコメント



各アドバイザーは、気候変動問題の深刻さと、スキー場における持続可能な取り組みの重要性を強調。日本のスキー場が気候変動に適応し、将来にわたって存続していくための具体的な方策を提案しています。

POW JAPANの今後の取り組み



POW JAPANは、アドバイザーチームと協力して、日本のスキー場が脱炭素化に向けた取り組みを進めるためのガイドブックを策定(2024年初夏公開予定)、そして加盟スキー場向けのセミナーなどを開催する予定です。これらの活動を通じて、日本のスキー場がサステナブルでグリーンなリゾートを目指せるよう支援していきます。

日本のスキー場の未来



日本のスキー場は、国内観光の重要な拠点の一つであり、多くの雇用を創出しています。しかし、気候変動は、スキー場経営の存続を脅かす大きな課題です。POW JAPANの取り組みは、日本のスキー場の未来を守る上で非常に重要な意味を持ちます。

この取り組みは、スキー場経営者だけでなく、スキーヤー、スノーボーダー、そして地域住民、さらには日本社会全体にとって、持続可能な未来を考える上で重要な示唆を与えてくれるでしょう。今後の展開に期待が高まります。

まとめ



POW JAPANによるSRAへのアドバイザーチーム発足は、日本のスキー場におけるサステナビリティ推進に大きく貢献するでしょう。専門家の知見とPOW JAPANの活動を通じて、日本のスキー場が気候変動への対応を進め、将来世代にも豊かな自然を残していくことが期待されます。

会社情報

会社名
一般社団法人Protect Our Winters Japan
住所
長野県大町市平20022番
電話番号

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