2025年 SaaS活用実態
2025-10-23 10:06:55

2025年のSaaS活用と管理状況:進化する企業のデジタル環境

2025年のSaaS活用実態



クリエイティブバンクが全国の会社員1,243名を対象に実施した「2025年 SaaS活用の実態」に関する調査は、デジタル化が進む現代の企業環境を映し出しています。特に、SaaSが企業にとって業務のインフラとして重要な役割を果たしている中で、その運用や管理の課題も浮き彫りになっています。

SaaSの活用拡大とその背景



調査結果によれば、中堅企業におけるSaaSの導入が顕著で、実に3割以上が10〜49種類を導入しており、1割以上が50種類以上にも達しているということです。この流れは、業務の効率化や情報共有の必要性が高まる中、デジタルツールの積極的な活用に基づいています。

一方で、SaaSの導入が進むにつれて、管理部門の負担も増大しており、約6割の職場で未使用アカウントが放置されるなど、運用面の課題が顕在化しています。このような問題は、特に退職者のアカウント管理や契約の重複など、企業のコストに直接影響を及ぼす要因です。

管理方法の多様性と課題



調査の結果、SaaSの管理方法として最も一般的なのは、Excelや社内台帳による管理で、32.7%の企業がこの方法を採用していることがわかりました。一方で、専用のSaaS管理ツールを導入している企業は21.3%にとどまり、まだまだ管理のデジタル化が進んでいない状況です。この背景には、管理の標準化と効率化が求められているものの、実際にはしっかりとした管理体制が整っていない企業も少なくありません。

現場と管理部門の連携がカギ



また、調査は現場が管理しているSaaSの放置アカウントが多いことも明らかにしました。管理部門が一元的に管理している場合に比べ、現場任せの管理では放置リスクが上昇します。そこで、現場と管理部門が協力し合う共同管理体制が重要であり、役割分担を明確にすることで放置アカウントの抑制が期待できます。

今後の展望:柔軟性と統制の両立



企業がSaaSを利用する際に最も重視されているのは、コスト削減やセキュリティといった統制面と、柔軟な業務運営の両立です。調査によると、37.9%の企業がこの両立を追求するべきだと考えており、次いで統制を重視する企業が33.0%、柔軟性を重視する企業は17.4%です。

このように、今後はSaaS管理ツールの導入や統合的な運用システムを活用し、利便性と統制の両方を実現することが企業にとっての課題となります。

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