内田喜基のロゴデザイン哲学
近年、アートディレクター内田喜基氏が手がけたロゴデザインの中から、約50件を厳選し、その背後に潜む思考のプロセスを解説する本が出版されます。この書籍は、ただのデザインの紹介にとどまらず、「ボツ案」と呼ばれる選ばれなかったアイデアが持つ重要なメッセージを探る内容となっています。「ボツ」という言葉には、ネガティブな意味だけでなく、意外なヒントが隠されているのです。これを通じて、読者はロゴに込められた意味や価値を視覚的かつ楽しく学ぶことができます。
ボツ案から得られる学び
内田氏は、ロゴデザインの過程において生まれる無数のアイデアの中から最適なものを選択します。その過程で「ボツ案」となるアイデアは、時に新しい発見やインスピレーションをもたらす源泉となり得ます。本書では、実際に選ばれなかったロゴデザインを見ることで、読者はその理由や背景にある思考を理解しやすくなっています。
誰にでも役立つ実用的な内容
この書籍は、プロのデザイナーやデザインを学ぶ学生だけでなく、業界外の人々にも有用な情報が詰まっています。デザインに興味を持つ方やアイデアを発想したい人にとっても、新たな視点を提供してくれるでしょう。これにより、デザインやクリエイティブな思考がどのように展開されるかを具体的に知ることができます。
視覚的なアプローチ
書籍内では、遊び心のあるグラフィックやイラストが多く取り入れられており、読み進める中で楽しさが感じられます。視覚的な要素を通じて、難しいテーマでも理解が深まる工夫がされています。内田氏の持つ独特の視点やアプローチにより、ロゴデザインの奥深さと魅力が鮮やかに描かれています。
著者情報
内田喜基氏は2004年にcosmosを設立し、企業やブランドのロゴ制作、商品デザイン、広告など様々な視覚伝達に関わる分野で活躍しています。その作品には、井村屋のブランディングやHoosiers Groupのリブランディングが含まれ、多くの受賞歴を持っています。国内外でのアート展にも参加し、デザインだけでなくアートとしての側面でも高く評価されています。
書籍の情報
書名:「ボツ案」から学ぶ ロゴデザイン
著者:内田 喜基
仕様:A5判、192ページ
定価:2,420円(税込)
発売日:2025年8月12日(火)
ISBN:978-4-416-52476-3
この新しい書籍は、ラーニングやインスピレーションを得たい人々に向けた一冊となるでしょう。デザインの裏側や理念に触れることで、自分自身のクリエイティブな探求にも繋がるのではないでしょうか。新しい視点を是非、楽しんでください。