最近、ELSOUL LABO B.V.とValidators DAOが共同で、SolanaのためのLiquid Staking Token(LST)である「elSOL」のホワイトペーパーv3を公開しました。この新しいホワイトペーパーでは、Solanaネットワークのステークを単なる報酬源ではなく、通信帯域(SWQoS)の制御資源とするための再設計が実施されています。これによって、インセンティブの強化が図られ、より効率的で分散的なネットワークの構築が目指されています。
elSOLは、従来のステークの使い方に一石を投じるもので、通信優先度はステーク量によって決まるSWQoS(Stake-weighted Quality of Service)に基づいています。しかし、従来の仕組みでは、個人や中小規模の開発者が通信性能に影響を与えるための手段を持たず、ネットワークの改善に直接関わることが難しい状況でした。そこでelSOLは、ステークをネットワーク性能の一部として活用できる新たな仕組みを導入し、公平で効率的な通信環境を整えます。
elSOLの報酬構造
elSOLの魅力のひとつは、その報酬構造にあります。
1.
手数料ゼロのステーク報酬:すべてのelSOLバリデータは運用手数料やコミッションを0に設定しています。これにより、ステーキング報酬が不必要に減ることなく、Solanaネットワークの提供する報酬をそのまま享受できます。
2.
ブロック報酬利益の還元: elSOLバリデータはブロック報酬の20%を毎エポックごとにelSOLプールに還元します。これが、効率的なネットワーク利用を促す直接的インセンティブとなり、SWQoSマーケットを利用しない場合でも安定した収益を維持する仕組みを提供します。
3.
SWQoS帯域マーケットによる報酬獲得: ステークに応じて得られるSSPは帯域を必要とする開発者に販売可能です。取引にはValidators DAOの発行する「VLD」トークンが使用され、帯域取引が成立した場合には設定レートに基づいてVLDが支払われます。この仕組みにより、ネットワークに貢献するすべてのステーク提供者が公平に報酬を得られます。
これら3つの報酬経路を組み合わせ、elSOLは市場の状態に影響されず、常に安定した高利回りを実現しています。
SWQoSマーケット・SSP・VLDの仕組み
elSOLに利用されるSSPは、SWQoS帯域を必要とする開発者に販売可能です。取引に使用されるVLDは常に1USDC=10VLD(1VLD=0.1USD)の価格で発行され、この価格が市場の安定基準点として機能します。
市場価格が0.1USD未満の場合、ユーザーは市場で購入した方が安価になります。そのためDAOでのミントが停止されます。逆に市場価格が0.1USDを超えると、DAOでミントした方が経済的であるため新規発行が行われ、供給が増え、価格上昇が抑制されます。この裁定関係により、VLDの価格は常に0.1USD付近で安定し、急激な価格変動を防ぐと同時にネットワークの成長に応じて発行量が調整されます。
最大供給量は設定されており、上限を超えて発行されることはありません。これにより、VLDはSolanaネットワークの帯域需要を実際に反映させ、通信資源が最適な価格で循環する経済基盤として機能します。
今後の展開
elSOLは2026年前期にSWQoSマーケットのベータ版を公開し、通信データに基づく帯域取引や報酬分配の挙動を検証する予定です。2026年後期にはパブリックリリースを目指しており、バリデータ、RPC事業者、開発者、利用者が公平に参加できる市場環境を整備します。
elSOLおよびVLDは、Solanaネットワークの通信効率と経済的自律性を高め、ステークをネットワーク資源として循環させる新たなモデルの実現を目指しています。これにより、クリプト開発者やエコシステム全体が新しい可能性を得られることでしょう。Voritoの構建した独自のインフラ基盤を基に、彼らは質の高い開発環境を提供し、全ての開発者が容易に高性能ソリューションへアクセスできる未来を切り開いていきます。
elSOLホワイトペーパーv3(日本語版)はこちら
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この内容は投資助言を目的としたものではありません。NFA / DYOR(Not Financial Advice / Do Your Own Research)を推奨しています。