オムロン株式会社が開発した卓球ロボット「フォルフェウス」は、初めて世に出てからの進化を続け、最新第9世代が2024年12月に開催予定の「SEMICON Japan 2024」でお披露目されます。このロボットは、同社のコア技術である「センシング&コントロール+Think」を基に、人と機械の融和を表現するものです。
フォルフェウスは、プレイヤーとのラリーの状況や会話の内容、個々の画像を基に、各人に適した継続できるラリー条件を提案できる仕組みを備えています。ここで注目すべきは、今回の第9世代において大規模言語モデル(LLM)が初めて搭載されたことです。この技術によって、ラリーの状況や会話を自動的に言語化し、相手プレイヤーとの対話をよりスムーズに実現します。
オムロンが持つ「ViLaIn」技術が活用され、プレイヤーからの情報を正確にLLMに送り込み、人と機械の新しい関係の構築を目指しています。このロボットは、単なる遊び道具ではなく、深い学習が出来る相手としての役割を持っているのです。
加えて、オムロンブースでは、最先端の自動検査画像技術である「VT-Xシリーズ」も紹介されます。これは、半導体検査に特化したCT型X線自動検査装置であり、最新の生成AI技術を搭載しています。今日の高度なデジタル化社会では、半導体の生産がかつてないほど難しい課題となっており、歩留まりの向上が求められています。このVT-Xシリーズは、自社開発したカメラやコントローラーなどの製品を駆使し、高速・高精度なX線検査を実現しています。
さらに、自動的な撮影条件の最適化や検査プログラムの作成も可能なため、従来は熟練者にだけできた業務が自動化されます。これにより、業務の効率化はもちろん、より多様な商品開発が期待されています。
オムロンは「Shaping the Future 2030」という長期ビジョンのもと、人が活きるオートメーションを実現し、新たなソリューションを提供し続けています。フォルフェウスとVT-Xシリーズの進化を体験できるこの機会に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
【SEMICON Japan 2024について】
このイベントは、日本最大級の半導体に関する展示会で、2024年12月11日(水)から12月13日(金)まで、東京ビッグサイトで開催されます。オムロンのブースは、東1ホール小間番号1318に位置し、最新技術が多数展示されます。公式ホームページで詳細情報を確認し、訪れる計画を立てることをお勧めします。
さらなる詳細やオムロンの取り組みについては、同社の公式サイトをご覧ください。ここから、オムロンが目指す未来の実現に向けた一端を感じ取ることができるでしょう。